株式会社ニーズウェルは、従来主要な開発形態であった現場常駐型から、セキュアなリモート開発による請負型の案件拡大に取り組んでおります。シンクライアント環境により長崎開発センター拠点でのニアショアや、自宅からの開発が容易になり、金融業界向けシステム等のリモート開発は2022年9月期、売上高の約3割規模へ拡大しました。
背景
ソフトウェア開発においては、コロナ禍により現場常駐型の開発形態から現場に常駐しない請負型の開発案件へ移行する事例や、円安の進行により海外のオフショアでの開発から国内のニアショア拠点での開発に移行する事例が増加しつつあります。リモート開発体制
ニーズウェルでは2020年からリモート開発の提案に力を入れており、開発案件の生産性の向上に取り組みながら、お客様環境に適した開発環境の提案を行っております。特に、ニーズウェルが強みとする金融業界向けのシステム開発は、安全性の観点からリモートでの開発を行いづらい傾向がありましたが、セキュアな環境の構築に努めた実績を評価いただいた結果、2022年9月期からは、金融業界向けシステムや経費関連システムの開発・保守の取扱いが増加し、開発案件売上高の約3割を占めるようになりました。
リモート開発体制事例
リモート開発では、安全性を担保したまま導入期間短縮・保守運用性の向上が可能なVDIソリューション「リモートPCアレイ」※1を用いて、ニーズウェルの本社(東京)に数名程度の小規模プロジェクトから大規模プロジェクトまでプロジェクトの状況に合わせたお客様専用のプライベート環境を構築。必要に応じて施錠や入退室カメラ、アクセスログの管理等、物理セキュリティ対策を行います。また、ニーズウェルの長崎開発センターと併せて活用いただくことにより、お客様の必要な開発チームを素早く立ち上げることが可能です。
エンジニアがお客様先に常駐することなく開発を行うことにより、開発スペースや開発専用PC管理の負荷など、プロジェクトのコスト削減に貢献します。
※1 リモートPCアレイ:開発元:アセンテック株式会社。