株式会社日本能率協会総合研究所は、1998年から毎年実施している「健康ニーズ基本調査」を今年も実施しました。この調査は、15~79歳の男女を対象として「健康」に関する様々な側面を明らかにします。2020年調査では、新型コロナウイルスが生活者の健康意識や生活実態に大きな影響を与えたことを示しました。2022年は、人々の生活が落ち着きを見せるなか、健康意識や生活行動にどのような変化が起きているかを捉えます。
健康ニーズ基本調査2022
※上記調査の中に収録されている調査結果の一部を抜粋してご紹介致します。調査期間:2022年9月16日(金)~2022年9月29日(木)
調査対象:日本能率協会総合研究所が保有する「モニターリサーチ・システム」
(一都三県に居住する15~79歳までの男女)
調査方法:郵送調査及びFAX調査
回答者数:1,600名
性別・年代・エリアの母集団人口構成比に準拠したサンプル回収
URL : https://www.jmar.biz/report2/health2022/
【調査結果1】
感染症対策「手洗い・マスク・うがい」は徐々に減少、身近な運動は定着化の兆し
「手を洗う」「マスクを使う」「うがい」は、2020年新型コロナウイルスの感染症対策として大きく伸長した行動で、いずれも2020年調査のピーク時からは徐々に減少し、落ち着きを見せ始めている。一方で、2020年の外出自粛時に増加した「なるべく歩く・なるべく階段を使う」「散歩・ウォーキング」といった身近な運動は、2020年以降、同程度・微増で推移し定着化の兆しが見られる。
Q. あなたが健康や美容を意識して積極的に実行していることは? (複数回答)
※【生活習慣】【運動】【健康管理】【リラクゼーション等】の4つのカテゴリーから上位の結果を掲載
【調査結果2】
健康のために積極的に食べているもの1位「納豆」、2位「ヨーグルト」、3位「牛乳」
健康のために積極的に摂取している食品TOP3は「納豆」「ヨーグルト」「牛乳」。全部で190項目の食品・飲料を挙げているが、上位2つの「納豆」と「ヨーグルト」は順位の入れ替えがあるもののここ数年は不動。次いで、「豆腐」「卵」「チーズ」「トマト」「バナナ」「コーヒー」が4割以上で続く。
Q. 健康や身体にいいことを意識して、あなたが積極的に食べたり飲んだりしているものは?(複数回答)
【調査結果3】
「たんぱく質」の摂取意向は10年前と比べて20ポイント以上増加
今後積極的に摂りたい栄養素第1位は「カルシウム」の7割で、第2位は「たんぱく質」6割半、第3位は「ビタミンC」は6割弱。1位の「カルシウム」は、時系列でみても7割前後の摂取意向で推移しているが、2位の「たんぱく質」は年々増加傾向。2018年調査時は51.8%で、直近5年間で10ポイント以上増加しており、更に2012年調査時は45.0%と10年前と比べて20ポイント以上増加した。
なお、男性は30代、女性は20代の摂取意向が最も高く、いずれも8割弱の摂取意向。
Q. あなたが今後、積極的に摂りたいと思っているものは?(複数回答)