株式会社 家元の新たな社屋「Node ノード」が3月25日に完成します。金沢の西エリアのアート拠点として、新たな人のにぎわいを生み出すことがねらいです。
「Node」のみどころ
新社屋「Node ノード」は、木造2階建て、延べ床面積は473.52m2。人や仕事、街の交流を促す思いを込めて、“結節点”という意味の「Node」を社屋名に据えました。
1階は、街の人が利用できるカフェやギャラリー、シェアオフィスなどに活用できるシェア空間です。
2階はプライベートオフィス空間となっています。
<みどころ(1) 木造建築の限界に挑んだキャンチレバー(片持ち梁)>
新社屋で最大の特徴となるのは、2階部分が約5m跳ね出したキャンチレバー(片持ち梁)です。
オーノJAPAN(東京都)に構造設計を依頼し、木造トラス架構を各所に配置することで、約5mという木造建築の限界に挑みました。
<みどころ(2) 茶室に向かう露地をイメージした「緑のミチ」>
建物を2つに分棟する構成で、北東から南西に貫く通り道「緑のミチ」は、石川県の指定名勝で、自然豊かな庭園と金沢最古の茶室を持つ「西田家庭園 玉泉園」を参照し、茶室に向かう露地をイメージしています。
緑を多く配置し、枝葉が横に伸びず、縦方向に成長する樹木を選んでいます。
<みどころ(3) 古い土壁を思わせる外壁>
外壁は、「掻き落とし」という工法を活用し、隆起した岩肌や洞窟のような質感に仕上げています。
社員らが作業に加わり、レーキや金づちなどを使って、約2~3週間かけて完成させました。時がたつにつれて渋みが増し、経年変化を楽しめるアートな外壁です。
グランドオープンは4月上旬!
オープン後は、ギャラリーやイベントなど、ポップアップとして場所を提供いたします。まずは、設計を行った奈良氏の作品展を開催する予定で、今後は地元の学生やアート作家などの作品も展示し、地域密着型の施設を目指します。
また、1階のカフェスペースは、夜は出張シェフによる完全予約制のレストランに様変わりし、昼夜問わず交流が生まれる地域となることが期待できます。
地域の入り口にアートを牽引する施設が完成することで、都市景観の刷新に、また、緑を多く取り入れる環境整備を建築計画と一体的に行うことで、地区のイメージを格段に上げ、金沢西エリアのまちづくりを先導します。