手ブレしたような不鮮明な画像からでも、文字認識が可能に!Rossoが従来のOCRでは読み取れなかった文字も認識する「超解像OCR」を独自開発

企業のDX推進をサポートする株式会社Rossoは、需要が高まるOCR技術のさらなる発展に向け、超解像AIを組み込んだOCRを開発しました。従来のものより読み取り精度が約2倍となり、手ブレした画像からでも文字を認識できる、Rosso独自のOCR技術です。

従来のOCRより約2倍の読み取り精度を実現した、「超解像OCR」を開発

OCR(Optical Character Recognition/Reader)とは、手書きや画像の文字を認識し、デジタルに変換する技術です。
紙帳票、請求書などデータの手入力が必要な業務の効率化に欠かせない技術であり、業務自動化やペーパーレス化が進む近年において、需要が高まっています。
その市場規模は、2019年から2年連続前年対比120%と安定成長しており(注1)、多くの関連サービスが展開されています。
しかし、技術的な課題も多く、たとえば以下のような場合には読み取り精度が低くなる傾向があります。

・手ブレ等で文字部分がつぶれている
・ピントが合っていない
・文字が小さい
・低画質

そこでRossoは、これらの課題を解決するべく「超解像OCR」を開発いたしました。

注1:デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社発行「ニューノーマル時代にAI OCRで拡大するOCRソリューション市場動向 2021年度版」による

超解像OCRとは

超解像とは、低画質の画像を高画質に変換する技術です。

ここ数年、世界では文字に特化した超解像技術を用いて、不鮮明な文字をクリアにしてからOCRをかける研究が行われていますが、日本語に対応した超解像AIは、現状あまり見られません。
そこで、当社は独自に超解像技術を組み込んだOCR(超解像OCR)を開発しました。



上記のようなぼやけた画像550枚で、文字正解率の比較検証を行った結果、従来のOCRと比べ超解像OCRでは読み取り精度が約2倍になるという結果が出ました。

「超解像OCR」は手ブレやピンボケに強いため、以下のような場面で効果を発揮します。
- 荷物に貼られている伝票など、スキャンできない文字を読み取るケース
- 従業員が撮影した領収書の画像を、経理担当者が読み取るケース
- システム制約で低画質な画像しか扱えないが、文字を読み取りたいケース

また、クラウドサービスやパッケージで提供されるOCRサービスは、独自のフォント・記号を読み取れずフォーマットが決まっている等の課題があります。
Rossoの「超解像OCR」は、特殊な文字も読み取れるよう、モデルのカスタマイズも対応可能です。
企業のDX推進、業務効率向上に直結するこの技術で、働くみなさまの負担を減らします。

【超解像OCR技術の詳細はこちら】
https://www.rosso-solution.com/ai-7/


<株式会社Rosso>
https://www.rosso-tokyo.co.jp/

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