谷口功一 著『日本の水商売 法哲学者、夜の街を歩く』4月12日に発売!~コロナ禍のすすきのから別府まで、取材でみえてきたもの~

株式会社 PHP 研究所は、2023年4月12日に『日本の水商売 法哲学者、夜の街を歩く』(谷口功一著/税込1,760円)を発売します。

「夜の街」が担うコミュニケーションの場としての社会的意義を浮き彫りに

谷口功一氏は、「夜のまち研究会」代表をつとめる異色の法哲学者。
「コロナ下の営業自粛は憲法違法」と主張した論考は反響を呼びました。
本書は、スナック愛好家としても知られる著者が、コロナ禍のなか一年余りにわたって日本各地のスナック、ラウンジ、クラブ、バーなどをめぐり歩き、そこで繰り広げられる人々の営みを描き出したノンフィクションです。
風評被害や経営の苦労に関する生の声を取り上げるとともに、「夜の街」が担うコミュニケーションの場としての社会的意義を浮き彫りにします。

■「飲食店は自粛要請に従うべきなのか」――WEBで論考が大反響
谷口氏が『Voice』2021年7月号で発表した、飲食店は自粛要請に従うべきかを問うた論考「『夜の街』の憲法論」は、WEB上で公開後に爆発的な反響を呼び、多くの読者から共感のコメントが寄せられました。
この論考への様々な反応をきっかけに、一つの回答として書かれたのが本書です。

■商売としてのあふれんばかりの熱量
著者は取材のために、北はすすきの、西は別府まで17か所の「夜の街」へ自粛規制下に足を運びました。
地元の常連との強い結びつきで繁盛させる店、斬新なアイデアと意欲で事業展開する「街中スナック」などには、コロナ禍をもちこたえた「意気地」と「熱量」があります。著者が見出した「水商売の本質」は、社会を支える名もなき庶民のエネルギーにあるのです。

著者が訪ねたスナックの一例

◎すすきの(北海道札幌市)――道民で知らない人はいない 「スナック原価」チェーン
◎新得町(北海道新得町)――ママは元銀行勤務 スナック「f」
◎鍛冶屋町(青森県弘前市)――志村けんさんも訪れた スナック「シャモン」
◎田町(福島県いわき市)――Instagramフォロワー9.5万弱のオーナー ラウンジ「華姫」
◎赤羽(東京都北区)――ホームレスからスナックのママに 「唄声ラウンジ あけぼの」
◎武蔵新城(神奈川県川崎市)――遠方からわざわざ訪れたくなる店 スナック「貴石」
◎裏春日(山梨県甲府市)――甲府の秘密スナック 「みかづき」
◎別府(大分県別府市)――母娘三代で支えるクラブ 「ちはら21」

日本の水商売 法哲学者、夜の街を歩く

タイトル  :日本の水商売
サブタイトル: 法哲学者、夜の街を歩く
著者    :谷口功一
定価    :1760円(10%税込)
発売日   :2023年4月12日
判型    :四六判並製
ページ数  :224頁
ISBN    :978-4-569- 854458
発行    :株式会社PHP研究所
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85445-8

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