石川県山代温泉の温泉旅館「界 加賀」に、伝統的な金継ぎで大切な器を守る『金継ぎ工房』が4月19日に誕生!

石川県山代温泉の温泉旅館「界 加賀」に、2023年4月19日、伝統的な金継ぎで大切な器を守る「金継ぎ工房」が誕生します。温泉旅館の内部施設に金継ぎをする専用の場所が誕生することは、日本で初めてとなります。

天然漆で伝統的な金継ぎを行う工房

漆とは、ウルシの木から採れる樹液のこと。
界 加賀の本格金継ぎは、天然漆をはじめとした自然の素材のみを使って器を継ぐ伝統的で難易度の高い金継ぎを指します。
合成樹脂で器を接着し、短期間で器を修復することもできますが、私たちは作家に作っていただいた大切な器を永く、そして安心してお客様に使っていただけるよう天然漆を使った伝統的な金継ぎにこだわります。

宿泊ゲストが金継ぎの一部を体験できる「金継ぎいろは」

金継ぎいろはでは、金継ぎの歴史や道具、界 加賀とのつながりの説明をスタッフから行います。
その後、本格金継ぎの一部を体験できる時間を設けます。お客様が体験できるのは、金継ぎの数ある工程のうち3工程のどれかです。
その3行程とは、欠けた器を漆のパテで埋める「埋め」、継いだ部分に金粉を蒔く「粉蒔き」、蒔いた金粉を漆で固める「固め」の工程です。
漆は湿度や気温により、硬化するまでに数日から1週間かかることもあり、その日の作業状況により体験できる内容は異なります。金継ぎの一部を実際に体験していただくことで、金継ぎ技術の難しさ、奥深さを自身の手で体感することができます。
 
開催日:毎日 15:30~30分
 費用 :無料
 定員 :6名

約200年前に建てられた登録文化財の古建築と展示品のこだわり

 紅殻格子が特徴の界 加賀の伝統建築棟は、国の登録文化財で、文政年間(1818~30年)に建築されたと言われています。
金継ぎ工房誕生にあたってのリニューアル工事は、紅殻色を基調とした外観はそのままに、表通りからの景観との一体感にこだわりました。
窓からはスタッフが器を修復している様子を見ることもできます。
また、内装も格子の色と合わせた紅殻色の壁とし、壁には実際に金継ぎで使う道具類を展示しています。
展示している道具や器は、金継ぎや漆の専門家からの助言のもと、1点1点念入りに揃えました。

金継ぎ工房

オープン日:2023年4月19日
時間   :見学 15:00~17:30
      金継ぎいろは 15:30~30分間
定員   :金継ぎいろは 6名
対象   :宿泊者、12歳以上を対象
予約   :金継ぎいろは 当日現地フロントにて予約
料金   :無料
詳細   :https://hoshinoresorts.com/ja/sp/kaikaga_kintsugi/

<界 加賀(石川県・山代温泉)>
〒922-0242 石川県加賀市山代温泉18-47
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikaga/

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