作家のエージェント会社、アップルシード・エージェンシー契約作家の相川英輔さん、 明良悠生さん、大林利江子さん、 奥野じゅんさん、柊サナカさん5名が参加した短編小説集『名著奇変』が飛鳥新社から6月1日に発売されました。本書は太宰治『走れメロス』、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』、中島敦『山月記』といった教科書にも収録されている文豪の名作をモチーフにして、新進作家がホラーミステリとして現代風にアレンジした短編が収録されたアンソロジーです。
教科書にも載っている名作が10分で楽しく読めるホラーミステリに!
【録作品一覧】●「SNSの中の手紙」柊サナカ ← 葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』
厳しい労働環境にある青年がセメント樽の中から手紙を発見して物語が発展する『セメント樽の中の手紙』は、SNSで届いた手紙〈DM〉をきっかけとしたサスペンスホラーに!
●「影喰い」奥野じゅん ← 谷崎潤一郎『陰翳礼賛』
陰影に対する日本固有の美意識を説いた『陰翳礼讃』は、純日本家屋で起こる怪異ミステリーへと変貌。
●「Under the Cherry Tree」相川英輔 ← 梶井基次郎『櫻の樹の下には』
桜の美しさの理由が綴られた『櫻の木の下には』は、中学校を舞台に失踪事件が起こる青春ホラーミステリに。
●「カムパネルラの復讐」明良悠生 ← 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
ジョバンニと友人カンパネルラの不思議な旅を描いた『銀河鉄道の夜』に着想を得た『カムパネルラの復讐』は、夜空を走る列車と「カムパネルラ」の正体がカギとなるホラーミステリ。
●「せりなを書け」大林利江子 ← 太宰治『走れメロス』
友人のため疾走する姿を描いた青春小説『走れメロス』は、中学生を主人公に人間の恐ろしさを描き出すサイコスリラーに。
●「山月奇譚」山口優 ← 中島敦『山月記』
詩人になれずに虎になってしまった男を描いた『山月記』が、現代を舞台にVチューバ―版に!
【著者プロフィール】(収録話順)
◇柊サナカ◇
香川県生まれ。
名著奇変
著者 :柊サナカ・奥野じゅん・相川英輔・明良悠生・大林利江子・山口優(作品収録順)判型・総ページ:四六判/240ページ
定価 :1210円(税込)
発売日 :2023年6月1日(木)
出版社 : 株式会社飛鳥新社
https://amzn.asia/d/5IOHuJu