漁師不足に悩む「西伊豆町」が全国から釣り人を求む、釣り人関係人口プロジェクト『西伊豆&ANGLER』を開始!都内で釣り人40名とローンチ発表会・意見交換会を実施

西伊豆町と一般社団法人フィッシャーマン・ジャパンは2023年7月4日、西伊豆町に釣り人の関係人口を増やすプロジェクト「西伊豆&ANGLER」をスタートしました。本プロジェクトの目的は、漁師不足による漁獲量低下の解消と、多様な人材が訪れることによる町の活性化で、町外の釣り人たちと共に「釣りを複業にできる町」をひとつのゴールとして現地体験ツアーや意見交換会を実施してまいります。

西伊豆&ANGLER(ニシイズアンドアングラー)とは

( https://andangler.com/nishiizu/ )
漁師不足による漁獲量低下の解消と、多様な人材が訪れることによる町の活性化を目的とした、西伊豆町に釣り人関係人口を増やすプロジェクトです。
「釣りを複業にできる町」をひとつのゴールとして、町外の釣り人と共創し、現地体験ツアーや意見交換会などを実施してまいります。
公式Webサイトでは、釣り人関係人口を経て西伊豆へ移住し、漁業権も取得した2組のインタビュー(ANGLER'S VOICE)や、実際に現地で釣りや地元の方とのコミュニケーションを体験できる特別ツアー(ANGLER'S TOUR)を紹介しています。
西伊豆町は日本で唯一、釣った魚を自治体が地域通貨で買い取る取り組み「ツッテ西伊豆」を運営しており、西伊豆&ANGLERを通して、さらなる「地域・海・釣り人が持続可能になる仕組み」を考え実践してまいります。

7月4日に実施した「西伊豆&ANGLER」ローンチ発表会・意見交換会

東京ミッドタウン八重洲ポットラックヤエスに関東在住の釣り人40名が集合。
西伊豆町職員による「西伊豆&ANGLER」と西伊豆町のご紹介、複業・釣りインストラクターを実践する医師“イカ先生”やYahoo! JAPAN SDGsの編集長と漁業集団フィッシャーマン・ジャパンの事務局長を務める長谷川 琢也、西伊豆町職員による「複業・釣り人の可能性!『このまち「と」暮らす釣り人』とは」をテーマにしたパネルディスカッションを経て、釣り人たちに「複業・釣り」「釣り人 関係人口」を叶えるにあたってのリアルな理想や課題をディスカッションしていただきました。
ディスカッションで出たアイディアは西伊豆町への提案として職員らが持ち帰り、できる限り実行できるよう検討してまいります。
イベントの後は西伊豆町の魚や郷土料理を振る舞いながら、懇親会も実施いたしました。

<釣り人からのご提案内容の一部>
・地域住民と気軽にコミュニケーションがとれる環境・仕組みがほしい。地域で釣れる魚の名前、捌き方や食べ方などを教えてもらえる、「釣りプラスα」な体験をしたい。
・短期移住体験ツアーで、釣りをはじめ漁師の手伝いなどをしてみたい。(着地型ワーケーション)
・課金しても良いので、安心して釣りや駐車ができる場所の見える化・予約の仕組みが欲しい。
・魚が釣れなかったとき(通称:ボウズ)の「ボウズ保険」がほしい。(地域の魚のお裾分けなど)
・複業としてインストラクターやコーディネーター、釣具販売、メディア運営などができそう。

<複業・釣りインストラクターを実践する医師“イカ先生”のご提案>
・漁師をはじめとした地域住民に、釣り人を受け入れる姿勢があると安心して通うことができる。
・西伊豆&ANGLERのタイトルにある、「この町『と』暮らす」という表現が、一足飛びの移住・就業に限定されていなくて良い。まずは何度も遊びに来てもらうことが重要で、そのなかで地域の課題を知り、解決に向けて自然に次のステップへ踏み出す方が現れる。

<Yahoo! JAPAN SDGs編集長と漁業集団フィッシャーマン・ジャパン事務局長を務める長谷川の提案>
・漁師の数や漁獲量が減るなかで、地域内だけでは解決できない課題が増えている。それに対して“外の力を正しく借りる”ことの重要性を地域全体で認識し、皆で学びながら受け入れる姿勢・取り組みが大切である。
・漁師の収入だけで生計をたてるのが難しい地域では、「半漁半X」など新たな働き方の推進も必要。海に携わる人を増やすことで、海や地域を守り、課題解決のアイデアを生むきっかけにもなる。


■西伊豆町
https://www.town.nishiizu.shizuoka.jp

■一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン
https://fishermanjapan.com/

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