株式会社富士ロジテックホールディングスは、物流ロボットをサブスク型で提供するプラスオートメーション株式会社(以下「+A」)の自律走行搬送ロボット(以下AMR)の「JUC-S800R」を、ALFALINK相模原物流センターに導入しました。富士ロジテックホールディングスと+A社は、2023年1月より約3カ月にわたり、同センターにて共同で自動搬送型ロボットを用いた実証実験を実施。検証を重ねた結果、省人化と生産性の面で効果を確認できたため、この度正式な運用開始に至りました。
約5,500坪の広大なワンフロアも空走距離が課題に
AMRを導入したALFALINK相模原物流センターは保有面積約5,500坪を有し、最長距離は横方向200m、縦方向70mにおよびます。ピッキング作業はフォークリフトを使って作業員が行なっていましたが、その移動時間が課題となっていました。
また、同センターは、入出庫バースが同居していたり、異なる商材を組み合わせし出荷することが多く、柔軟なオペレーションが求められます。
富士ロジテックホールディングスは上記の課題解決を目的に、2023年1月より約3カ月の期間をかけ、+A社と共同で自律走行搬送ロボットを用いた実証実験を行なってまいりました。
フォークリフトによる運搬作業を代替
同センターは、作業員とフォークリフトがロボットと混在して動き回る環境です。効率化だけでなく、安全かつ確実に作業が遂行できるよう、ロボットの走行ルートや作業プロセスのデータを蓄積。
また、ロボットがより正確に位置を計測できるよう、反射ポールを設置するなど、現場でのフィードバックを生かした改善を繰り返してまいりました。
その結果、従来の作業員とフォークリフトを用いた作業に比べ、コスト面では約35%の削減に成功。
また、同作業に関わる人員を、トラックへの積み込みや庫内の配置変更など、人でなければ難しい付加価値の高い作業へ配置することができました。
サブスク型の物流ロボットサービス(RaaS)は、常に最新技術を現場に取り込めるメリット
富士ロジテックホールディングスは、今後もお客様の多様なニーズに応える物流ソリューションを提供していくには、物流ロボットが、人と共に働く、ハイブリッドな現場を実現していく必要があると考えています。+A社のサブスク型の物流サービス「RaaS(Robotics as a Service)」は、日々技術が進歩するなかで、常に最新のロボットやシステムを導入できるメリットがあります。
今後も業務効率化と利益率改善を継続的に推進しながら、顧客に寄り添ったサービスを提案してまいります。
【導入拠点概要】
拠点名 :神奈川事業部 ALFALINK相模原物流センター
所在地 :神奈川県相模原市中央区田名字赤坂3700番1
総保管面積:5,458坪(18,043m2) ※営業倉庫登録面積:5,572坪
構造 :鉄筋コンクリートPC造/免震構造 地上5階一部6階建て
主な設備 :低床、オールシャッター化、トラック待機場など
【導入ロボット概要】
ロボット名:搬送AMR “JUC-S800R”
提供会社名:プラスオートメーション株式会社
本社所在地:東京都江東区大島3丁目1番6号
代表者 :代表取締役社長 山田 章吾
設立 :2019年6月18日
事業内容 :物流向けロボットサービスプロバイダー、
RaaS(Robotics as a Service)、ロボット販売、輸入代理店