バイリンガルの子どものことばと心の発達について、神戸松蔭女子学院大学 久津木教授へのインタビュー記事を公開

ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所では、グローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を、IBSのホームページ上で定期的に発信しています。今回、多言語を獲得しながら育つ子どものことばと心の発達について研究する、久津木 文教授へ実施したインタビュー記事を公開しました。

インタビュー記事のまとめ

●バイリンガルの子どもの語彙発達は、片方の言語だけを見てモノリンガルと比べるのではなく、必ず両方の言語を見て評価する。
●バイリンガルの子どもは、子どもなりに二言語の似ているところを見つけながらクリエイティブに意味のネットワークをつくり上げている。「負担になっている」、「間違っている」とモノリンガルの大人の価値観を押しつけないように注意したい。
●二つの言語に触れる環境や二つの言語を切り替えながら使ったりする経験は、認知能力や社会性の発達に良い影響を与える可能性がある。
●4~5歳くらいになると外国や外国人に対する偏った見方をしてしまうが、幼少期からの異文化経験はそのバイアスを軽減できる。

※詳しい内容はIBSホームページで公開中の下記の記事をご覧ください。
前編: https://bilingualscience.com/english/2023090501/
後編: https://bilingualscience.com/english/2023090601/

久津木 文教授

神戸松蔭女子学院大学 人間科学部 心理学科、文学研究科 英語学専攻、文学研究科心理学専攻 久津木 文教授
専門は、発達心理学。
なかでも、言語と心理の発達の関係に関心を持ち、特に日本語を含む多言語を獲得しながら育つ子どもを対象に研究。
多様化する環境のなかでことばと心の健やかな育ちを支えるための環境づくりに役立つ基礎研究を主に行っている。
主な研究テーマは、乳幼児期の子どもがどのようにしてことばを含むコミュニケーション能力を発達させていくのか、その基盤となる社会性や認知的能力について。

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