ハイシマ工業株式会社は、米国Retrotec社製の新型ブロアードアを含む気密測定器を2023年10月20日より販売開始。この新技術は、建物の気密性をより正確に測定し、建物の快適性と耐久性の向上を実現します。
新型気密測定器の特徴とそのメリット
ハイシマ工業株式会社が販売する新型気密測定器は、Retrotec社製の技術を採用し、ドアや窓に設置するタイプです。窓タイプは漏気の有無をスモークで確認でき、高い精度での性能確認が可能です。本体のサイズは最小69cm×136cmから最大110cm×248cmまで、重量は6.3kgと軽量で扱いやすいのが特徴です。
風量は最大1355.8m³/h、最小0.17m³/hと幅広く調整できます。
この測定器によって、建物の気密性能の高さが数値化されます。「気密性能」とは室内外の空気の流れを遮断することで、建物のエネルギーロス削減、快適性向上、汚染物質の除去、建物耐久性の向上といった多大なメリットをもたらします。
特に、冷暖房費の節約やすきま風の解消は住み心地の向上に直結し、長期的には建物の維持費削減にも寄与します。
海外で主流の測定方法も組み入れた性能検査
ハイシマ工業の気密測定器は、減圧法と加圧法の両方で測定可能です。日本では一般的な減圧法のみならず、アメリカやEU諸国で要求される加圧法も取り入れており、さまざまな試験基準に適合しています。これにより、建物の気密性能をより総合的に評価することが可能になります。また、Retrotec社が開発したクラウドシステム「rCloud」にも対応。
このシステムを利用すると、自動テストとして測定結果の報告を即座に共有でき、どこからでもアクセス可能です。
気密測定は建物の断熱性能のみならず、結露やカビの発生リスクも低減します。特に、結露による建材の劣化は見過ごされがちですが、長期的な建物の健全性には欠かせない要素です。
新型気密測定器の導入は、建物の"健康診断"として、建物の資産価値を維持し、住む人の健康を守るための重要な一歩となります。