気候変動による健康被害への意識が高まる - 日本の家庭が直面する現実

「医師たちの気候変動啓発プロジェクト」による最新調査により、2023年の過酷な夏を経験した日本国民の大多数が、気候変動による健康被害への意識を強くしています。

調査概要

対象:日本国内の20-40代男女
参加者数:合計1,200人
調査方法:インターネット定量調査
調査期間:2023年9月29日~10月4日
主催者:「医師たちの気候変動啓発プロジェクト」
詳細URL:https://greenpractice-jp.studio.site/0


未曾有の暑さがもたらす影響

2023年の夏は、日本国内で過去最長の真夏日と猛暑日を記録し、国民の81.3%がこの暑さを異常と感じました。グテーレス事務総長の「地球沸騰化時代の到来」という警告について、71.1%の人々が実感を持っています。


子どもの健康に対する懸念

子育て中の男女の約60%が、今年の暑さにより子どもの健康が損なわれると感じています。この結果は、気候変動が私たちの日常生活に深刻な影響を与えていることを示しています。


健康への影響への認識

気候変動が健康に与える影響については、回答者の約3割しか認識していません。これは、気候変動への認識が農作物や気温上昇などに集中していることを示唆しています。


行動への躊躇

脱炭素化に対する行動意識はまだ低く、「特にない」と回答した人が43.8%にのぼります。これは、気候変動対策に対する一般市民の意識と実行にギャップがあることを示しています。


この調査は、気候変動が私たちの健康に与える影響に対する意識の高まりを示しています。特に、子どもの健康への影響に対する懸念は顕著です。しかし、具体的な行動に移す意識はまだ低く、この課題へのさらなる啓発と対策が求められます。


関連リンク
世界気象機関による2023年気候記録: https://wmo.int/news/media-centre/2023-shatters-climate-records-major-impacts
日本気象庁による2023年夏季気温情報: https://www.jma.go.jp/jma/press/2309/01b/tenko230608.html

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