一般社団法人Team HOPEは、ペットの予防医療と健康管理に関する普及・啓発活動を推進する中で、「ペットの健康管理に関する実態調査」を実施。特に「猫の健康診断の日」を設け、猫の健康診断受診率や健康寿命に対する意識の変化について明らかになりました。
「猫の健康診断の日」の設立と健康診断の重要性
Team HOPEは、猫の健康管理の意識向上と、定期的な健康診断の重要性を啓発するために「猫の健康診断の日」を制定しました。特に7歳以上の猫では泌尿器の疾患リスクが高まるため、早期発見・早期治療の重要性が強調されています。Team HOPEの賛同動物病院では、「猫の健康診断の日」に合わせて、積極的な健康診断を実施。猫の健康診断には、問診、視診、触診、聴診、血液検査、尿検査、レントゲン検査などが含まれ、全国どこの動物病院でも同じ内容で受けることが可能です。
猫の健康管理に対する意識の変化
調査結果から、猫の健康管理に対する意識が高まっていることが伺えます。特に、「お金がかかってもペットの健康のために健康診断を受けさせたい」と考える猫のご家族は過去最高の45%に達しました。尿検査やレントゲン検査の受診率が低いことが課題とし
て挙げられています。これらの検査は特に猫に多い腎疾患や泌尿器疾患、糖尿病の発見に繋がるため、受診率の向上が求められています。
Team HOPEの調査から、猫の健康診断受診率と健康管理に対する意識が着実に向上していることが確認されました。特に、「猫の健康診断の日」は、猫の健康管理の重要性を啓発し、より多くの猫が健康で長生きできるよう、飼い主の方々や獣医師との連携を促進する重要なイニシアティブとなっています。猫との長い時間をより健康で楽しむためにも、定期的な健康診断の受診を検討してみてはいかがでしょうか。
調査概要/結果
・実施団体: 一般社団法人Team HOPE・調査対象: 犬と猫の飼い主・ご家族412名
・調査時期: 2023年12月13日~14日
・調査結果:猫の定期的健康診断受診者は39%で、8年前に比べ15%増加。
・「ペットの健康寿命を延ばすことが大切」と考える猫のご家族は93%に上昇。
・健康診断で病気や異常が見つかった猫は全体で24%、7歳以上では30%。
・健康診断で最も受診される項目は問診・視診・触診で、尿検査やレントゲン検査の受診は低い傾向に。