新型コロナ流行前後の中国進出日系企業新設拠点数動向調査 – コンビニが主導

リスクモンスター株式会社は、新型コロナウイルス流行前後における中国進出日系企業の新設拠点数ランキングに関する調査結果を発表しました。

調査概要

  • 調査名称: 新型コロナウイルス流行前後における中国進出日系企業の新設拠点数ランキング
  • 調査方法: 中国における日系企業の法人登記情報に基づく
  • 調査対象データ更新時期: 2023年3月時点で開示されていた法人登記情報
  • 調査対象企業数: 27,968社
  • 詳細URL: https://www.riskmonster.co.jp/pressrelease/post-16425/

コロナ禍前後の日系企業動向

コロナ禍前後では、中国へ進出する日系企業の動向に大きな変化が見られました。2017年から2021年まで増加傾向にあった日系企業の新設拠点数は、2021年をピークに2022年に減少しました。この減少は、中国のゼロコロナ政策による影響が大きいと考えられます。特に、上海でのロックダウンは、経済活動に深刻な影響を与えました。

新設拠点数ランキングと業種別動向

コンビニ業界では、「ローソン」「ファミリーマート」「セブン-イレブン」がトップ3にランクインしましたが、2021年をピークに新規出店ペースが鈍化しています。飲食業界では、「サイゼリヤ」「すき家」が上位に名を連ねるものの、同様に出店ペースが鈍化しており、衣料品小売業では、「ユニクロ」「GU」「Theory」を展開するファーストリテイリングが出店ペースを維持しています。このように、業種によってコロナ禍の影響は異なる結果となっており、コンビニエンスストアが特に影響を受けていることが分かります。

まとめ

新型コロナウイルスの流行前後では、中国に進出する日系企業の新設拠点数に大きな変動が見られました。2021年がピークとなり、コンビニ業界が新設拠点数ランキングでトップ2を占めましたが、コロナ禍の影響により、2022年には減少傾向に転じています。今後も、中国市場への投資意欲は高いものの、リスク管理が不可欠であることが調査結果からうかがえます。

関連リンク

関連記事