国立文化財機構 文化財活用センターとキヤノン株式会社は、「文化財の高精細複製品の制作と活用に関する共同研究プロジェクト」のもと、皇居三の丸尚蔵館が収蔵する国宝「唐獅子図屏風」の高精細複製品を制作しました。完成した高精細複製品は、東京国立博物館本館特別3室の体験型展示スペース「日本美術のとびら」にて、2024年6月30日まで一般公開します。
「唐獅子図屏風」の特徴
- 作者: 狩野永徳(右隻)、狩野常信(左隻)
- サイズ: 高さ2m20cm超
- 特徴: 桃山時代を代表する巨匠狩野永徳の作とされ、力強く描かれた二頭の獅子が特徴です。左隻は永徳のひ孫にあたる狩野常信によって後世制作されました。
高精細複製技術の概要
この高精細複製品の制作には、キヤノンの最先端デジタル技術と京都伝統工芸の技が活用されています。原画の細部に至るまで精密に再現し、オリジナルの美術作品の色彩や質感を忠実に表現しています。これにより、文化財の持つ歴史的価値と美的価値を、より多くの人々に伝えることが可能となります。展示内容と体験型展示スペース
展示は、東京国立博物館本館の体験型展示スペース「日本美術のとびら」で行われ、文化財の魅力を直接的に感じることができる環境が提供されます。訪問者は、実際の文化財を手に取ることはできないまでも、複製品を通してその全貌を詳細に観察することができます。観覧情報
- 展示期間: 2024年6月30日まで
- 場所: 東京国立博物館本館特別3室「日本美術のとびら」
- 観覧料: 総合文化展の入館料が必要