難民絵本100冊ワークショップから生まれた「なまえ」がテーマの翻訳絵本『ぼくのなまえはサンゴール』が5月30日に出版

翻訳絵本の出版社、ゆぎ書房(所在地:東京都八王子市、代表:前田 君江)は、翻訳絵本『ぼくのなまえはサンゴール』を2024年5月30日(木)に出版します。本書は、スーダン内戦で難民となった少年サンゴールを主人公にした物語で、「なまえ」をテーマにしています。定価は2,200円(税込:2,420円)で、ISBNは978-4-910343-06-8です。

あらすじ

主人公の少年サンゴールは、スーダン内戦で難民となり、アメリカへ向かいます。しかし、安全な大都会での生活に慣れず、学校でも名前をからかわれ、「ここでは、ぼくのなまえなんて なくなってしまったみたいだ」と思い悩む。物語は、一族の長老の励ましや新しい環境での挑戦を通じて、サンゴールが自分の名前の意味を見つけ直す過程を描いています。

原作者について

本作の絵はキャサリン・ストックが担当し、物語はカレン・リン・ウィリアムズとカードラ・モハメッドの共作です。カードラ・モハメッドは、ソマリア政変で難民となった両親の亡命先で生まれ、難民支援にも長年携わっています。

翻訳の経緯

『ぼくのなまえはサンゴール』は、日本国際理解教育学会の特定課題研究「難民問題から国際理解教育を問う」の一環として収集された100冊以上の難民絵本のうちの一冊です。翻訳は、東洋大学助教の小野寺美奈さん、目白大学専任講師の當銘美菜さん、早稲田大学名誉教授の山西優二さん、東京大学非常勤講師でゆぎ書房代表の前田君江さんの4名によって行われました。

絵本が持つ教育的意義

国際理解教育において、難民問題を学ぶことは重要な課題です。難民の実態をただ数字やデータとして捉えるのではなく、絵本を通じて具体的な人物像やその経験に感情移入することで、深い理解と共感を育むことができます。

学びのポイント

『ぼくのなまえはサンゴール』は、難民としての苦難だけでなく、自分や他者の文化、アイデンティティをどう受け入れるかについても考えさせる内容です。絵本の中でサンゴールは、自分の名前を皆に伝えるアイディアを思いつき、クラスメートと打ち解けます。この物語は、子どもたちにとって自己理解と他者理解のきっかけとなるでしょう。

絵本概要

書名:ぼくのなまえはサンゴール
著者:カレン・リン・ウィリアムズ、カードラ・モハメッド[文]、キャサリン・ストック[絵]
訳者:小野寺美奈、當銘美菜、山西優二、前田君江
ページ数:32ページ
価格:定価 2,200円(税込 2,420円)
出版社:ゆぎ書房
ISBN:978-4-910343-06-8
発売日:2024年5月30日(木)
URL: https://amzn.asia/d/fBpgeEW

出版社概要

社名:ゆぎ書房~世界を旅する翻訳絵本の出版社~
代表:前田 君江
所在地:〒192-0362 東京都八王子市松木
設立:2020年5月
事業内容:翻訳絵本の出版
URL: https://yugishobou.com/

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