日本電子株式会社(代表取締役社長兼CEO:大井 泉、証券コード:6951)は、コンセプトとして『Compact』、『Easy To Use』、『Expandable』を掲げた新型電子顕微鏡 JEM-120iを開発し、2024年5月30日より販売を開始しました。電子顕微鏡はバイオテクノロジーからナノテクノロジー、ポリマー、最先端材料に至る幅広い分野で活用されており、JEM-120iは初心者から熟練者まで簡単に操作できるように設計されています。
商品概要
主な特長Compact:従来比50%以上の床面積削減、空間占有体積は3分の1以下、装置高さ1,800mm以下。
Easy to Use:TEM制御系の見直し、絞りの自動化、4つのステップで完了する簡便な操作。
Expandable:多機能カメラや様々なアタッチメントによる拡張性、高画素カメラのオプション、スクリプティング機能による自動化。
主な仕様
- 分解能:0.2nm(HC)、0.14nm(HR)
- 加速電圧:20-120kV
- 倍率:50-1,200,000(HC)、50-1,500,000(HR)
- 標準カメラ:自社製CMOSカメラ(NeoView) 4M pixel, 30fps
- オプションカメラ:自社製CMOSカメラ(SightSKY) 19M pixel, 58fps
- 本体寸法:幅840mm、奥行1,734mm、高1,782mm
本体標準価格:61,600,000円~
販売予定台数:70台/年間
詳細情報は次のリンクでご覧いただけます:https://www.jeol.co.jp/products/scientific/tem/JEM-120i.html
新型電子顕微鏡の詳細
JEM-120iは、設置場所を選ばないデザインと従来比50%以上の床面積削減により、設置場所の柔軟性を大幅に向上させました。これにより、研究室や検査室のスペースを有効に活用できるようになっています。TEM制御系の見直しと絞りの自動化により、倍率モードの切り替えや絞りの選択が不要となり、初心者でも容易に操作できる設計になっています。試料挿入から観察終了までの操作は4つのステップで完了し、「Butlerモード」によるデータ取得支援機能が標準搭載されています。
標準搭載の多機能カメラに加え、より画素数の高いカメラをオプションで選択できるほか、走査像観察機能や元素分析機能などのアタッチメントを装着することで、顕微鏡の用途を広げることができます。スクリプティング機能により自動化を実現し、装置の稼働率とデータ取得効率を向上させることができます。
まとめ
日本電子株式会社が発表した新型電子顕微鏡 JEM-120iは、コンパクトで使いやすく、拡張性に優れた次世代の電子顕微鏡です。初心者から熟練者まで幅広いユーザーに対応し、研究や検査業務の効率化に寄与することが期待されています。関連リンク
- 製品情報:電子顕微鏡 JEM-120ihttps://www.jeol.co.jp/products/scientific/tem/JEM-120i.html
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