協働ロボットのサブスクで日本の国際競争力を再生するウィングロボティクス株式会社

ウィングロボティクス株式会社は、人手不足が深刻な中小企業の工場に協働ロボットをサブスクで提供するベンチャー企業です。東京都企業立地相談センターが代表取締役社長の馮 麗萍氏に取材を行い、その内容を2024年5月30日に公開しました。

イベント概要

会社名: ウィングロボティクス株式会社
所在地: 東京都江東区青海2-4-10 地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター内 製品開発支援ラボ 306号室
代表者: 代表取締役社長 馮 麗萍(フォン リーピン)
設立: 2018年9月
事業開始: 2021年4月
事業内容: 次世代協働ロボットのサブスクリプション提供
ホームページ: https://wing-robotics.com/

高性能協働ロボットの「サブスク」で日本の国際競争力を再生

製造業や食品工場での作業からレストランでの配膳まで、ロボットの活躍の場が広がっています。産業用ロボットには、重労働や危険な作業を担う「工業用ロボット」と、生産効率化のために人間と並んで作業する「協働ロボット」があります。ウィングロボティクス株式会社は、特に人手不足が深刻な中小企業の工場に協働ロボットをサブスクで提供することで、日本の国際競争力の再生に寄与しています。

日本には協働ロボットの特性が活かせる環境がある

馮氏がウィングロボティクス株式会社を起業したのは2018年9月のこと。2021年4月にロボットのサブスクリプションサービスを開始しました。それ以前は、約20年間日本のメーカー向けにアジア地域への進出をサポートするコンサルタントをしていました。日本の中小企業が抱える人手不足の課題に対し、協働ロボットの導入が効果的であると考え、ビジネスを立ち上げました。

データ蓄積で技術継承、世代交代もスムーズに

ウィングロボティクス株式会社が開発した遠隔制御システム「WING-Bot」は、協働ロボットを離れた場所から操作・監視することができ、専属の管理者を置く必要がありません。WING-Botは多くの協働ロボットメーカーのソフトウェアに対応しており、異なるメーカーでも操作がしやすいのが特徴です。また、遠隔操作のカメラには市販のスマホを使用できるため、コスト削減にもつながります。

江東、東京立地のメリット~ロボティクス系企業を支援する多様な環境が整う

同社が開発拠点を置く東京都立産業技術研究センター内の製品開発支援ラボは、エレベーターのサイズが大きくロボット搬出が容易で、5G基地局も設置されています。また、試作加工室の機械を無料で使用できることや、24時間利用可能な点など、多くのメリットがあります。他の入居企業との連携も盛んで、互いに情報を共有しながらビジネスを進めています。

まとめ

ウィングロボティクス株式会社は、協働ロボットのサブスクリプションサービスを通じて、日本の中小企業の労働力不足を解消し、国際競争力の向上を目指しています。東京都立地の利点を最大限に活用し、今後もさらなる発展が期待されます。

関連リンク

ウィングロボティクス株式会社 ホームページ: https://wing-robotics.com/
東京都企業立地相談センターホームページ: https://ilsc.tokyo/
取材記事URL: https://ilsc.tokyo/voice/044.html

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