ネイルマシーンUP200の商標権を巡る訴訟、浦和工業とKUPA Inc.が和解

ネイルマシーン「UP200」シリーズの製造元である浦和工業株式会社は、米KUPA Inc.との商標権を巡る刑事訴訟について和解が成立したことを発表しました。

商標権に関する訴訟の詳細

ネイルマシーン「UP200」の製造元、浦和工業(以下、「URAWA」)は、米国のKUPA Inc.(以下、「KUPA」)を相手取った商標権及び意匠権に関する訴訟について和解したことを公表しました。また、KUPAの公正取引約款違反、独占販売契約中の年間購入最低義務違反、債務不履行に対する損害賠償などを求める訴訟についても同時に和解が成立しました。

和解の内容概要

和解の内容としては、KUPAがURAWAに対して、和解金1,000,000ドル(約1億5800万円)を2年間で分割して支払うこと、また、カラーパープルの商標権及び意匠権をURAWAへ譲渡する手続きを行う等が明記されています。更にKUPAは、カラーパープルの商標権もしくはこれに類似するネイルマシーンの在庫を廃棄し、販売を中止するとも声明しています。

訴訟の緒

この訴訟は、URAWAが製造したパープルカラーが特徴的なネイルマシーン「UP200」に関する商標権と意匠権を巡って起きています。KUPAがこれらを無断で登録、その後、これを理由にURAWAと新規販売代理店に対し、UP200の米国での販売がその権利を侵害するとして損害賠償を請求する通知を行ったため、URAWAは著作権の所有を確認し、無断で登録したKUPAの商標を取り消すよう求める訴訟を起こしました。

今後の展望

この訴訟終結をきっかけに、URAWAは今後も自社が保有する知的財産権を厳格に管理していく姿勢を示しています。またネイルマシンUP200を含む製品の提供により、引き続きネイル業界の発展に貢献していくとの方針を示しています。

URAWAについて

浦和工業株式会社は、世界で初めて歯科技師用の超精密ハンドグラインダーを開発した企業です。現在は、歯科技師用、工業用、ネイル用など、50種類以上の機種を開発、世界各国へ輸出しています。

関連記事