八光オートメーション、「RSCIM」で二次電池の電極シート塗工状態を光学的に計測

二次電池の電極シート塗工状態を光学的に計測する新たな装置「RSCIM」が、八光オートメーション株式会社から登場しました。

概要

名称: 「RSCIM」
開発企業: 八光オートメーション株式会社
用途: 二次電池の電極シートの塗工状態を光学的に計測
出展情報: 「第18回 国際二次電池展」(2025年2月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催)
詳細URL: https://www.wsew.jp/spring/ja-jp/search/2025/directory/exhibitor-details.org-31e9f936-5a20-4ddd-83c6-00c334466503.html#/

塗工状態の重要性と新たな解決方法:RSCIM

リチウムイオン二次電池は電気自動車やハイブリッド自動車の車載用バッテリーやモバイル機器など多岐に渡る用途で使用されており、さらなる小型化や大容量化、安全性向上に向けた研究・改良が進められています。そしてこのような二次電池の性能を担保するためには、電極シートの塗工状態が非常に重要です。
従来、塗工状態の検査には放射線を用いた計測装置が使用されていましたが、その方法では塗工量しか計測できませんでした。そこで新たに開発された「RSCIM」は、反射光のわずかな変化を解析し、塗工後にプレスを施した電極シートの表面状態の違いを計測することが可能となりました。

計測事例とその利点

「RSCIM」による計測によって、プレスにより表面粗さが小さくなり、また塗工膜厚も薄くなったため表面の反射率が変化している事がわかりました。この計測結果を生産設備にフィードバックすることにより、高品質・高性能な二次電池の製造が可能となります。

まとめ

製造現場で求められる塗工状態の高速・高精度な測定・管理を光学的に実現する新たな装置「RSCIM」。その精度の高い計測と解析により、二次電池の品質向上に大きく貢献します。
関連リンク: https://www.wsew.jp/spring/ja-jp.html#/
https://www.hacmat.co.jp/

関連記事