
福祉施設・高齢者住宅DataBaseが、全国の老人ホームの最近の管理費および食費の値上げ状況を明らかにしました。
調査の背景と概要
対象となるのは、全国の介護付有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅で、合計7,309ヶ所に上る施設が調査されました。この調査は、昨今の物価高騰を背景に、管理費や食費の値上げがどの程度行われているかをデータベースに基づき分析したものです。
値上げの現状
現段階で約4割の企業が管理費、食費のどちらか、または両方を値上げしています。具体的には、管理費の平均上昇額が6,100円、食費の平均上昇額が4,900円となっています。一方で、価格改定を行わなかった企業も約5割に上り、値上げを行わなかった施設の特徴として、施設タイプでは住宅型が多く見られ、定員数が少ない傾向にあります。
相対的な考察
過去3年間に一度でも値上げを行なっている企業は全体の約6割に及びますが、値上げを行わなかった企業は全体の約4割で、これらの企業は月額費用が安いことが多いです。特にホスピス型住宅など、高度な介護を必要とする施設では値上げが少ない傾向にあります。