
一般社団法人 日本損害保険協会、自賠責の損害調査業務が一段と効率化します。業界の共同システム「s-JIBAI」の利用が開始され、従来の紙ベースでの作業からデータ連携・閲覧へとシフトすることにより、2025年12月1日(月)より情報管理が一層強化されます。
業界の共同システム「s-JIBAI」の開始
損害保険会社8社と損害保険料率算出機構は、2025年12月1日から業界の共同システム「s-JIBAI」の利用を開始しました。「s-JIBAI」の利用により、自賠責の損害調査業務で必要な請求関係書類を紙原本で郵送する代わりに、データ連携・閲覧が可能となり、情報管理の強化、配送に伴うリスクの軽減が図られます。また、大規模災害発生時の事業継続計画(BCP)における「業務復旧」や「業務継続」の実効性の確保も見込まれています。
「s-JIBAI」の概要
「s-JIBAI」は、保険会社と料率機構間で発生する請求関係書類の郵送をペーパーレスで実現するサービスです。事案生成や精算請求などの各種申請など事案処理を行う「sシステム」と、書類の電子化や保管などを行う「sセンター(書類管理センター)」で構成されています。「s-JIBAI」は株式会社野村総合研究所が商標登録している共同利用型サービスです。
今後の取り組み
「s-JIBAI」の利用会社並びに団体の拡大とともに、データを用いた業務運営も推進します。このシステム導入により、業務効率化とともに、大規模災害時の業務継続の対策を積極的に進めることが可能となります。