
公益財団法人日本城郭協会は、第5回日本城郭協会大賞に「日本古城友の会」が選ばれたことを発表しました。
概要
公益財団法人日本城郭協会は、小和田哲男理事長を審査員長とする審査会で、第5回日本城郭協会大賞をはじめとする各賞の受賞者を決定しました。発表は4月6日(城の日)に行われました。
日本城郭協会大賞:日本古城友の会
日本城郭文化振興賞:日本古城友の会
日本城郭文化特別賞:アジア航測株式会社
調査・整備・活用賞:可児市「山城に行こう」プロジェクトチーム
日本古城友の会、2冠受賞で栄誉に
日本城郭協会大賞と日本城郭文化振興賞をダブル受賞したのは、昭和38年創設の日本で最も早い民間趣味の会である「日本古城友の会」です。700回を超える毎月の見学会、会員による研究発表、会報「城だより」や機関誌「城と陣屋」の発行、さらに「研究紀要」の刊行など、60年以上にわたる地道で精力的な活動が評価されました。特に、部会である築城史研究会による大坂城の刻印調査は、大坂城の刻印の種類と分布を明らかにする特筆すべき成果を上げています。
アジア航測、山城遺構の可視化に貢献
日本城郭文化特別賞は、アジア航測株式会社が受賞しました。同社が開発した「赤色立体地図」は、数値標高データから地形を詳細かつ立体的に表現することで、山城の曲輪や土塁、切岸といった遺構を細部まで把握することを可能にしました。山城に関する資料が少ない現状において、同社の技術は今後の山城研究に不可欠なデータとなることが期待されています。安土城や滝山城などの赤色立体地図は、その技術力を示しています。
可児市「山城に行こう」プロジェクト、地域活性化に寄与
調査・整備・活用賞には、岐阜県可児市の「山城に行こう」プロジェクトチームが選ばれました。美濃金山城跡をはじめとする市内の山城の魅力を発信し、誘客を図るためのイベントを官民共同で実施しています。城址でのトークショー、豪華ゲストとの山城巡り、大人数での「城攻め」イベントなど、ユニークで工夫を凝らした企画は、山城という歴史的遺産を後世に伝え、観光資源としても活用することを目指しています。平成28年から10年連続で開催し、地域に定着させた活動が評価されました。
まとめ
第5回日本城郭協会大賞は「日本古城友の会」が、日本城郭文化特別賞は「アジア航測株式会社」、調査・整備・活用賞は「可児市「山城に行こう」プロジェクトチーム」がそれぞれ受賞しました。これらの功績は、城郭文化の普及、保存、活用に大きく貢献したものです。受賞者の表彰は6月3日(水)に開催される日本城郭協会総会にて行われる予定です。