Centric Connect Tokyo Fashion 2026:AI時代のファッションビジネスにおける意思決定変革を議論

Centric Softwareが、2026年4月24日に開催した「Centric Connect Tokyo Fashion 2026」にて、AI時代のファッションビジネスにおける意思決定変革について議論が行われました。

概要

Centric Softwareは、2026年4月24日に東京・TRUNK(HOTEL)にて、ファッション業界向けイベント「Centric Connect Tokyo Fashion 2026」を開催しました。

イベント概要: AI時代のMDはどう変わるのか?をテーマに、アパレル・スポーツ・ライフスタイル業界の経営層、MD、商品企画・開発、DX推進担当者などが参加し、AI、PLM、PXM、商品戦略、商品情報管理を軸に、次世代ファッションビジネスにおける“意思決定変革”について議論が行われました。 参加者数:約60名

“市場が見えない”のではなく、“見えても動けない”課題へのアプローチ

関税、需要変動、消費の二極化、生成AIの進化といった市場変化のスピードが加速する中、ファッション企業には迅速な意思決定が求められています。一方で、商品企画、開発、生産、販売が分断され、Excelや属人的な業務に依存している企業も少なくありません。本イベントでは、「市場は見えているのに、組織や業務が追いついていない」という課題に対し、データをつなぎ、意思決定につなげることの重要性が共有されました。

基調講演:MOONRAKERS 西田氏による「“何を作るか”の意思決定が間違っている」

基調講演では、MOONRAKERS TECHNOLOGIES株式会社 代表取締役 CEO 西田 誠氏が登壇。「いま生まれるもう一つのファッションビジネス―関わる人全てが豊かになるシン・繊維産業とは―」をテーマに、日本のファッション・繊維産業が抱える構造課題について講演しました。人口減少、価格競争、日本製比率の低下といった厳しい市場環境に触れつつ、西田氏は「今のファッションビジネスは、“何を作るか”の意思決定が間違っている」と提起。単なる効率化ではなく、「誰のために、どんな価値を作るのか」という意思決定の軸そのものを見直す必要性について語りました。

本セッションはオンデマンド配信中です。 https://www.centricsoftware.com/ja/webinar-replays/centric-connect-tokyo-fashion

ミズノ株式会社が語るPLM導入のリアルな経験

Customer Sessionでは、ミズノ株式会社 グローバルアパレルプロダクト本部 中田 良平氏が登壇し、PLM導入の背景から本稼働までのプロセスについて、実際の経験を交えながら紹介しました。中田氏は、PLM導入を単なるシステム導入ではなく、「意思決定の仕組みを変えるプロジェクト」であると説明。部門横断の調整、業務標準化、現場ユーザーの巻き込み、チェンジマネジメントなど、導入プロセスにおけるリアルな課題と取り組みを共有しました。

AIは“意思決定を強化する基盤”へ:Centric Solution Session

Centric Solution Sessionでは、AI・PLM・PXMを活用したEnd-to-Endアプローチが紹介されました。市場分析からMD、商品企画、開発、販売、商品情報管理までを一気通貫でつなぎ、“勘”ではなく“データ”に基づいた意思決定を実現するアプローチが共有されました。特に、Centric Market Intelligenceを活用し、市場トレンド分析、価格帯分析、競合分析、カラー・SKU分析などをリアルタイムで可視化しながら商品戦略へ反映するデモが実施されました。AIについては、「AIが意思決定を代替する」のではなく、「人が、より正確に意思決定できる状態を作ること」が重要であると説明されました。

“つながったデータ”が競争力に:データ分断の課題と解決策

イベントでは、「AIを導入しても成果につながらない企業」の共通点として、データ分断の課題についても議論されました。市場データ、MDシステム、PLM、ECデータなどが個別に存在し、部門ごとに意思決定が閉じてしまうことで、商品企画が市場を十分に見られない、開発がMD意図を理解できない、販売が商品背景を活用できないといった問題が発生していると指摘されました。Centric Softwareは、「Single Source of Truth」の重要性を強調し、企画・開発・販売のすべてが同じデータを見て意思決定できる状態こそが、AI時代の競争力につながると紹介しました。

AI時代における“商品情報”の重要性:PXMセッション

PXM(Product Experience Management)セッションでは、商品情報の役割変化についても紹介されました。生成AI検索やパーソナライズが進む中、今後重要になるのは、「AIに理解される商品情報」であるとされました。Centric PXMでは、商品情報の一元管理、画像・動画などのデジタルアセット管理、チャネル最適化、パーソナライズ対応などを通じ、“商品情報そのものを競争力へ変える”アプローチが紹介されました。セッションでは、「商品情報は、企業の資産そのものである」というメッセージも共有されました。

まとめ

今回のイベントを通じて、ファッションビジネスの競争力は、単なるAI活用やDXではなく、「どう意思決定するか」に本質があることが繰り返し語られました。市場変化が激しくなる中、ファッション企業には、“より多くの情報”ではなく、“より良い意思決定”が求められています。

関連リンク

https://www.centricsoftware.com/ja/webinar-replays/centric-connect-tokyo-fashion

https://www2.centricsoftware.com/l/35842/2026-04-29/wgmjxb

https://www.centricsoftware.com/ja/

https://www.centricsoftware.com/ja/centric-pxm/

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