大田区、宇宙スタートアップの聖地を目指す新事業を開始

大田区が、令和8年度から「宇宙産業関連スタートアップ立地促進事業」を開始し、区内企業との共創を支援することで、宇宙スタートアップの集積を目指します。

概要

東京都大田区は、成長著しい宇宙産業への対応として、令和8年度より「宇宙産業関連スタートアップ立地促進事業」を開始します。これは、区内に集積する高度なものづくり技術を持つ中小企業と宇宙スタートアップとの連携を促進し、新たな産業の創出を目指す取り組みです。

事業名称:令和8年度 宇宙産業関連スタートアップ立地促進事業

部署:大田区 産業経済部 産業振興課

開始年度:令和8年度

支援内容:区内企業とのマッチング、伴走支援、助成金交付

宇宙産業への着目と区内企業の可能性

近年、民間主導での宇宙開発が加速し、関連市場の拡大が期待されています。大田区は、この流れを捉え、区内に多数存在する切削、溶接、精密加工などの高度な基盤技術を持つ中小企業が、宇宙分野へ応用できる可能性に着目しました。令和6年度の調査では、区内企業の約3割が新事業分野として「航空・宇宙」に関心を示しており、宇宙産業を新たな成長市場として捉える動きが広がっています。

この事業は、大田区の「産業振興ビジョン」における「稼ぐ力」の向上という方針とも合致しており、既存の強みを生かしながら新たな市場へ挑戦することを後押しします。

スタートアップとの共創を促す支援体制

大田区は、スタートアップと区内ものづくり企業との実践的な連携を重視しており、「大田区オープンイノベーション促進事業【OTAS オータス】」などを通じて支援します。具体的には、事業スキーム構築の伴走支援や、区内企業・区外企業がスタートアップへ製造・設計などを依頼する際の助成金「ユナイト助成」が用意されています。3,500社を超える区内ものづくり事業所データベースを活用し、技術力だけでなく、スタートアップへの対応意欲や柔軟な試作対応の可否といった企業特性まで把握したマッチングを行います。また、企業間の物理的な近接性や、地域内で複数工程を完結できる「仲間まわし」文化も、スピード感のある試作開発を求める宇宙スタートアップにとって大きな強みとなります。

既に、株式会社桂川精螺製作所と株式会社cosmobloomの協業事例が生まれており、運用終了した人工衛星のデオービット装置開発において、試作開発が成功裏に進んでいます。

宇宙スタートアップが集まる多様な拠点

大田区内には、宇宙スタートアップの成長段階に応じた多様な操業拠点が整備されています。羽田空港至近の「羽田イノベーションシティ」や産業交流空間「PiO PARK」、創業支援施設「六郷BASE」、低廉な使用料で利用できる「工場アパート」、そして「三井不動産インダストリアルパーク羽田大田区産業施設(テクノスクエアハネダ)」など、都内でも類を見ない充実した施設群が、新たな挑戦を支えます。

まとめ

大田区は、高度なものづくり技術とスタートアップ支援体制を融合させ、宇宙産業の新たな拠点となることを目指しています。区内企業との共創によるイノベーション創出に期待が寄せられています。

関連リンク

https://www.ilsc.metro.tokyo.lg.jp/

https://www.ilsc.metro.tokyo.lg.jp/voice/063.html

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