
逸翁美術館が運営するWebサイト「デジ絵巻」が、本日5月20日14時より、重要文化財『十巻抄』第1巻~第5巻の公開を開始しました。これにより、オンラインで貴重な絵巻物をより深く鑑賞できるようになりました。
概要
逸翁美術館は、長尺の絵巻物をオンラインで鑑賞できるWebサイト「デジ絵巻」にて、新たに重要文化財『十巻抄』第1巻~第5巻の公開を開始しました。これにより、貴重な仏教図像集を自宅にいながら詳細に学ぶことが可能になります。
公開開始日:2024年5月20日 14時
公開作品:重要文化財『十巻抄』第1巻~第5巻
※『十巻抄』は、日本最初の仏教図像集とされる
鑑賞機能:閲覧箇所の自在な変更、拡大機能、文字の翻字表示、裏書部分のマーカー表示・反転閲覧
今後の公開予定:2027年度に第6巻~第10巻を公開予定
「デジ絵巻」で楽しむ『十巻抄』
今回「デジ絵巻」に追加された重要文化財『十巻抄』は、保延5(1139)年に編纂されたとされる日本最初の仏教図像集です。仏や菩薩などの尊像を、梵号、密号、種子、三形などとともに記載しており、謂わば仏像図鑑のような作品と言えます。逸翁美術館が所蔵する延慶2(1309)年に書写された完本は、現存する例が少なく大変貴重なものです。
「デジ絵巻」では、各巻に目次が付与されており、目的の尊像へ直接アクセスして閲覧することができます。また、画像を拡大することで、細部に描かれた仏様の姿形や特徴を詳細に確認することが可能です。さらに、くずし字や歴史的仮名遣いで書かれたすべての墨書には、現代語表記に置き換えた「翻字」が表示されるため、内容を容易に読み取ることができます。
『十巻抄』の大きな特色の一つである紙背(紙の裏面)に書かれた裏書についても、「デジ絵巻」では特別な工夫が凝らされています。裏書部分がある箇所はマーカーで表示され、画面を反転させることで裏書部分を閲覧できるようになっています。裏書の文字も翻字されており、内容の理解を助けます。
絵巻物鑑賞の新たな体験
逸翁美術館は、これまでも「デジ絵巻」を通じて、源頼光が酒呑童子を退治する物語を描いた重要文化財『大江山絵詞』や、松尾芭蕉の「おくのほそ道」に与謝蕪村が俳画風の挿図を添えた重要文化財『奥の細道画巻』などを公開してきました。「デジ絵巻」は、全体の絵巻物の中での位置を確認しながら閲覧箇所を自在に変更できるだけでなく、拡大して細部を確認したり、翻字を表示させたりするなど、Webサイトならではの楽しみ方が好評を得ています。
今回の『十巻抄』の追加公開により、「デジ絵巻」はさらに充実したコンテンツを提供し、多くの人々が日本の貴重な文化遺産に触れる機会を広げていくことでしょう。
まとめ
逸翁美術館の「デジ絵巻」に、重要文化財『十巻抄』第1巻~第5巻が追加公開されました。拡大や翻字表示、裏書の反転閲覧など、オンラインならではの機能で、貴重な仏教図像集を深く鑑賞できます。2027年度には残りの巻も公開予定です。
関連リンク
https://archives.hankyu-bunka.or.jp/digi-emaki/
https://www.hankyu-bunka.or.jp/
https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/2026/05/612c239591d9df5e5a75b4b72cf82bbca9670968.pdf