3Dスキャン技術で水力・風力発電所の老朽化対策を推進、JKA補助事業に採択

一般社団法人三次元スキャンテクノロジー協会(3DST)が、JKAの「安全・安心に暮らすための、新たな点検評価による再生エネルギーの防災・減災に向けた技術開発補助事業」に採択され、3Dスキャン技術を活用した再生可能エネルギー設備の健全性評価システム開発に着手しました。

概要

一般社団法人三次元スキャンテクノロジー協会(3DST)は、公益財団法人JKAの補助事業に採択され、老朽化が進む水力発電所の導水路および風力発電所を対象とした、3Dスキャン技術による健全性評価システムの開発に取り組みます。これにより、再生可能エネルギー設備の維持管理におけるコスト削減と防災・減災への貢献を目指します。

事業概要:3Dスキャン技術を用いた水力発電所導水路内面スキャンシステムの新規開発、および風力発電所ブレード点検への技術転用

実施期間:2025年4月~2026年3月(予定)

採択事業:公益財団法人JKA「安全・安心に暮らすための、新たな点検評価による再生エネルギーの防災・減災に向けた技術開発補助事業」

水力発電所の課題と3Dスキャンによる解決策

設置から50年以上が経過した水力発電所の導水路は、老朽化への対応が急務となっています。従来の点検は、熟練作業員による目視、巻き尺、写真撮影に依存していましたが、評価のバラつき、熟練技術者の減少、高コスト化といった課題を抱えていました。本事業では、人が立ち入れない小口径導水路(Φ400~1,200mm)の内面を「光切断方式」の3Dスキャナを搭載した自走式台車で走行し、3Dデータ化します。これにより、誰でも同一精度の客観的な評価が可能となり、コスト削減と期間短縮が期待されます。

風力発電所への技術転用と標準手法の構築

水力発電所の導水路で確立した3Dスキャン評価手法は、風力発電所のブレード(直径3~5m)の劣化診断にも応用されます。特に、ナセルとの連結部など高精度な測定が求められる箇所については、測定器の選定や作業マニュアルを整備し、他事業者が広く活用できる標準手法の構築を目指します。

事業のスケジュールと社会的意義

本事業は2025年4月に開始され、1年間かけて技術調査、開発、実証、システム改善が行われます。各フェーズの節目には専門委員会を設置し、進捗管理と品質確保を徹底します。国内には多数の水力発電所が存在し、本技術の普及は再生可能エネルギー設備全体のライフサイクルコスト削減と、防災・減災に大きく貢献すると期待されています。

まとめ

一般社団法人三次元スキャンテクノロジー協会は、JKAの補助事業を通じて、3Dスキャン技術を駆使した革新的な発電所点検システムの開発を進めています。この技術は、再生可能エネルギーの安全性向上と持続可能なインフラ維持に貢献するものです。

関連リンク

https://3dst.org/

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