
トラタニ株式会社は、呼吸の質が健康の根幹であり、深部酸素化は血流だけでは決まらないことを発表しました。
概要
トラタニ株式会社は、呼吸の質が健康の根幹であり、深部酸素化は血流だけでは決まらないことを発表しました。同社は、睡眠中の呼吸の深さや胸郭の動きが酸素供給や自律神経にどのように影響するかを整理するため、バンドー化学社製のResMo(テレメトリー式生体信号測定装置)を用い、成人数名の仰臥位・覚醒状態で12分間の呼吸・姿勢の変化を観察する取り組みを継続しています。
調査概要:
使用測定装置:バンドー化学社製 ResMo(テレメトリー式生体信号測定装置)
観察条件:成人数名、仰臥位・覚醒状態、12分間
目的:睡眠中の呼吸の深さや胸郭の動きが酸素供給や自律神経にどのように影響するかを整理するため
※本調査は少人数での観察であり、統計的な有意性を示すものではありません。
※研究論文としての発表を目的としたものではなく、呼吸の変化を理解するための社内の取り組みです。
睡眠中の呼吸の質が体内環境を左右する
通常寝具と比較した睡眠中の呼吸計測では、呼吸回数の減少、呼吸の深さの増加、呼気時間の平均50%以上延長が確認されました。呼吸が深く・ゆっくり・長くなることは、CO₂・NO・酸素バランス、自律神経、微小循環、細胞(毛細血管)環境に影響することが知られています。呼吸が浅いままだと、酸素が届きにくく、自律神経が乱れやすく、深部の血流が安定せず、免疫が働きにくくなります。風邪をひきやすい体質は、血流ではなく呼吸の質と関係している可能性があります。
お風呂と発熱繊維の副交感神経への影響の違い
お風呂で副交感神経が高まるのは、水圧によって呼吸が深くなり、横隔膜が大きく動くことで迷走神経が刺激されるためです。一方、発熱繊維は皮膚温の上昇や血流の増加にとどまり、横隔膜の深い呼吸を生み出さないため、副交感神経は高まりません。医学研究でも、末梢血流の増加と深部組織の酸素供給は一致しないことが報告されています。体表の血流が上がっても、臓器や細胞レベルの酸素環境は変わらない可能性があります。
リカバリーウェアの体感と体内環境への影響
体表の温度や血流が上がると、「リラックスした気がする」「疲れが軽くなった気がする」といった感覚的な変化は起こります。しかし、呼吸の質が上がることで酸素供給、自律神経、免疫、ホルモンが整い、内臓機能が高まるという体内環境の変化がない限り、体の内側はほとんど変わりません。そのため、疲れは軽く感じても、風邪をひきにくくなるわけではないという現象が起きます。
生活者ができる健康への「上流の対策」
健康の最上流は「呼吸 × 自律神経 × 酸素 × 姿勢 × 歩行 × 睡眠」です。ここを整えることで、深部の血流や細胞環境が自然に安定します。具体的な対策として、日中に深い呼吸の時間を作る、ストレス時は「吸うより吐く」を意識する、胸郭が動く姿勢を意識する、スマホ・PC姿勢の見直し、1日30分の連続歩行、夜間の呼吸の質を高める工夫などが挙げられます。
まとめ
呼吸は体内環境の最上流であり、深部酸素化は血流だけでは決まりません。呼吸、自律神経、姿勢、歩行が健康の根幹をなします。免疫(風邪)も血流ではなく呼吸の質が決定します。トラタニ株式会社は睡眠中の呼吸を継続測定し、体内環境改善に応用しています。
関連リンク
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21906305/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2337194/