
東院南方遺跡の発掘調査により、奈良時代の条坊道路や建物跡などの遺構が良好な状態で発見されました。
発掘調査の概要
奈良文化財研究所は、平城宮跡の東南に隣接する東院南方遺跡において発掘調査を実施しました。調査の結果、奈良時代の条坊道路や礎石建物、掘立柱建物、区画塀などが良好に遺存していることが明らかとなっています。なお、調査終了後のため、現地公開はありません。
調査地:奈良市法華寺町
調査期間:2025年12月2日(火)~2026年3月6日(金)
調査面積:310㎡(1区:120㎡、2区:40㎡、3区:150㎡)
土地利用の変化が示す奈良時代の変遷
今回の調査では、奈良時代の都市計画における土地利用の変遷が確認されました。前半期には条坊道路によって坪ごとに区画された整然とした配置でしたが、後半期には条坊道路が廃止され、4坪分を一体的に利用する形へと変化しています。この発見は、当時の空間利用のあり方を解明する重要な手がかりとなります。
まとめ
平城宮跡に隣接する東院南方遺跡の調査を通じて、奈良時代の都市構造と、時代が進むにつれて変化した土地利用の実態が詳細に判明しました。