睡眠中の呼吸構造の変化が眠りの質に与える影響と可視化された新事実

睡眠中の呼吸構造の変化が、体内環境や自律神経に与える影響が新たに確認されました。従来の睡眠デバイスや脳波計測では捉えきれなかった「呼吸の中身」が、眠れない日々の背景にある重要な要因として浮上しています。

睡眠計測の盲点と呼吸構造の変化

夜中に目が覚める、朝がだるいといった不調を感じる人が増える中、Apple Watchなどのデバイスで睡眠データを管理するケースも一般的です。しかし、これらのデバイスは主に腕の動き、心拍数、呼吸数から睡眠を推定する仕組みのため、横隔膜の動きや胸郭の角度といった「呼吸の中身」までは捉えられません。
※Apple Watchは主に腕の動き、心拍数、呼吸数(回数)から睡眠を推定する仕組みのため、呼吸の深さ、横隔膜の動き、胸郭の角度といった“呼吸の中身”までは捉えられません。また、酸素飽和度(SpO₂)についても、腕との密着度による誤差から浅い呼吸でも正常値に見える可能性があり、呼吸の質までは判別が困難です。

脳波中心の睡眠学では見えない身体側の変化

現在の睡眠学では脳波を中心に睡眠の深さを評価しますが、脳波はあくまで脳細胞の電気活動という「結果」を測定するものです。そのため、その反応を引き起こす身体側の変化、すなわち自律神経の状態や酸素の取り込み、二酸化炭素の蓄積といった要因を直接測る指標にはなりません。実際に寝具を用いた調査でも、脳波と呼吸の質の関連が薄いことが確認されており、呼吸構造の変化が体内環境に与える影響は見落とされやすいのが現状です。

呼吸の質が睡眠の深さを決めるメカニズム

深い睡眠には、横隔膜が大きく動き、胸郭が広がる深い呼吸によって副交感神経が優位になることが重要です。しかし現代社会では、座り姿勢やスマートフォンの利用、身体の硬さなどが影響し、睡眠中の呼吸構造が変化しやすくなっています。呼吸の質が低下すると酸素の取り込みが不安定になり、自律神経が絶えず調整を強いられるため、結果として睡眠の深さが安定しなくなります。この変化は一晩で劇的な症状を出すものではありませんが、毎晩積み重なることで、朝のだるさや集中力の低下といった不調を招く原因となります。

まとめ

眠れない日々の背景には、従来の睡眠学では十分に扱われてこなかった「睡眠中の呼吸構造の変化」が隠れています。トラタニでは、この未踏領域に対し、生理学や物理学の視点から研究を進めており、物理的な工夫を通じて呼吸の質を変えることで体内環境を整える新たな選択肢の提供を目指しています。

関連リンク

https://www.atpress.ne.jp/news/7889556
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