音楽における非連続的な印象変化と周波数固有の音高以外の現象を解明する研究論文が公開

学際学術情報革命ジャーナルは、音楽のピッチ変化が音の高さだけでなく非連続的な印象変化をもたらす性質を示唆する論文を発表しました。

研究の概要

本研究は、先行研究で十分に検討されていなかったトーンクロマの振る舞いに焦点を当て、その正体が周波数固有の音高以外の現象であることを明らかにしました。音楽の知覚や認知における重要な概念であるトーンクロマやオクターブ等価性が、この現象によって説明可能であることを示しています。

論文公開:2026年7月(2026年9月に国立研究開発法人科学技術振興機構J-STAGEにて公開予定)
研究成果:周波数固有の音高以外の現象が五度圏を描き、音楽の印象を決定づけていることを証明

周波数固有の音高以外の現象と音楽的知覚

実験的事実に基づき、本研究では「周波数固有の音高以外の現象」が絶対音感の保持の有無に関わらず普遍的に存在することを突き止めました。この現象は離散スペクトルのような性質を持ち、音楽の調性概念や協和音・不協和音の認知に深く関わっています。

例えば、短二度関係は時計の5時分、増四度関係は6時分離れているために不協和音として感じられる一方、完全五度は時計の1時分という近接した位置関係と倍音の共通性から協和音として認知される仕組みを論じています。本現象は通常の精神物理学測定法では測定できず、内観報告を通じてのみ確認可能です。

調性格の解明と今後の展望

音楽のキーを半音単位で変化させると、音高の変化と同時に非連続的な印象変化が起こり、オクターブ関係で元に戻る性質があることが判明しました。この調性格のメカニズムは、これまで物理学的に解明が困難であった音楽の基礎概念を説明する鍵となります。本研究は、従来のピッチ知覚研究や絶対音感研究などの枠組みを再定義する可能性を示唆しています。

まとめ

本研究は、音楽の印象を決定づける「周波数固有の音高以外の現象」の存在を科学的に証明し、調性やコードの響きの謎を解明しました。この知見は音楽認知研究における重要な転換点となることが期待されます。

関連リンク

https://www.youtube.com/watch?v=aUYlUyK0qaI

https://joiait.org/press_release.html

関連記事