
ダイナ楽器が製造する自社ブランドの国産ギターにおいて、訪日外国人による売上が前月比約1.5倍に増加しました。
訪日客増加と円安を背景に高まる日本製楽器への関心
2025年の訪日外客数は4,268万3,600人となり、前年比15.8%増で過去最高を更新しました。観光庁の速報によると、2025年の訪日外国人旅行消費額は9兆4,559億円で前年比16.4%増となっており、日本独自の技術や文化背景を持つ商品の購入が旅行の目的の一つとなっています。円安による価格競争力の向上もあり、職人技が光る「ジャパンメイド」への注目が集まっています。
ダイナ楽器の国産ギターが海外ファンから支持される理由
長野県茅野市でギター・ベースの製造を手掛けるダイナ楽器では、自社ブランドの国産ギターのインバウンド売上が前月比約1.5倍に増加しました。主な購入者は欧米やアジア圏のギターファンであり、SNSや動画で情報を得て、旅行中に実物を選んで購入するケースが増えています。
購入者からは、細部の仕上げや弾きやすさといった日本ならではのものづくりへの評価や、旅行の記念として特別な楽器を現地で選びたいという声が多く寄せられています。価格だけでなく、工場の歴史や製造工程、職人による調整といった背景が重視される傾向にあります。
1972年創業の自社一貫生産体制
ダイナ楽器は1972年創業のギター製造メーカーです。木材加工から塗装、組み立て、最終調整に至るまでの全工程を自社内で完結させる体制を整えています。OEM製造で培った技術を活かし、現在は自社ブランドのギターやKUSABIシリーズのベースを展開しており、工場から直接販売することで演奏者の意見を製品づくりに反映しています。
今後の展望
今後も高水準で推移すると予測される訪日旅行需要に対し、同社は長野県で培った製造技術を活かしながら、海外ユーザーとの接点を強化していく方針です。国産楽器の価値と日本のものづくり文化を国内外へ発信し続けます。