
AIを活用した衝突防止システムが、釜山新港第5ターミナルを運営するBNCTにて導入されました。
安全な作業環境の構築に向けたシステム導入
港湾現場における、荷役機器と歩行者の接触事故防止を目的とした新たな安全対策が開始されました。サイバーロジテックが開発したデジタルツイン型リアルタイム港湾監視プラットフォームを中核とし、作業員とストラドルキャリアの位置関係をリアルタイムで把握することで、接触リスクの低減を図ります。本システムは、ウェアラブルタグを携帯していない作業員も検知対象としている点が特徴です。
衝突防止システムの仕組みと精度
システムは、STSクレーンに設置されたAIカメラと、ストラドルキャリアのRTK測位情報を組み合わせることで機能します。AIカメラで検知した人物情報を「ビジョン・トゥ・ジオロケーション」技術により実世界の座標へ変換し、機器との距離を算出します。誤警報を抑えるため、同一作業レーン内にいる場合のみ警報を発するロジックを採用しており、警報は距離に応じて3段階で運転席に通知されます。実証試験では、荷役機器の測位精度は3センチメートル未満、作業員の位置特定精度は20センチメートル未満という高精度を確認しました。
現場の信頼性を重視した運用
警報の精度を高めることで、運転者がシステムを信頼して継続的に利用できる環境を目指しています。検知技術には、低照度や悪天候下でも対応可能なGlobeAIの画像認識技術を採用し、測位にはLG UplusのRTKネットワークを活用して電波干渉の影響を排除しています。また、管制室では「3D Virtual Terminal」によりターミナル全体の稼働状況を監視できるほか、警報履歴の管理やヒヤリハット分析が可能です。既存のターミナルオペレーティングシステム「OPUS」とも連携しており、今後は対象機器の拡大も検討されています。
まとめ
サイバーロジテックは、BNCTとの協業を通じて構築したこの予防重視の安全管理システムを、今後は韓国内および海外の港湾へも展開していく方針です。