理化学研究所 革新知能統合研究センター認知行動支援技術チームは、2023年4月20日に理化学研究所にて40・50代向けの、認知症予防のための会話支援ロボット「ぼのちゃん」を使った共想法(きょうそうほう)の体験会を開催しました。
「ぼのちゃん」によって共想法を実践
「40・50代のための認知症予防~『ぼのちゃん』と共想法を体験~」イベントを2023年4月20日に開催しました。●共想法の実践:会話支援ロボット「ぼのちゃん」体験
*共想法とは、認知症予防のために「3~6人程度のグループで、テーマを決めて、写真などの素材や話題を持ち寄り、時間を決めて話し手と聞き手が交互に会話し、想いを共有する手法」です。
*「ぼのちゃん」は、話題の提供や時間の管理を行う司会者となって、会話を支援します。会話量の測定をして、時間を区切ったり、聞き手と話し手が互いにバランスよく会話をしていないと、割り込んで発話量が少ない方に話をするよう促したりします。
●考え方と方法(認知症を防ぐ4大ポイント)の解説
●身体の状態を測定(骨密度、体組成、糖化度、脳疲労とストレス)
参加者の感想
●「単なるおしゃべりと、思考を巡らすおしゃべりとの違いの大きさを納得しました。周りの友人たちにも伝えたい」(40代女性)
●「関心がないことは、自分でもびっくりするくらい質問が浮かばなかった。
好きなことだけでなく、もっといろんなことに興味を持とうと思った」(50代女性)
●「ぼのちゃんの司会もあって、初めてお会いする方々でも安心して会話ができたのがよかった。日ごろから健康マニアだと思っていたのに、身体の状態を測定してもらえて、現実がわかった。ショックな数値もあったけれど、これから改善していきます。認知症は予防できるということが知れて本当によかった」(40代女性)
今後の予定
認知症になる方を1人でも減らすために、認知症予防の習慣を普及する必要があると考えています。認知症予防のための会話支援ロボット「ぼのちゃん」体験会を2023年6月8日(木)に開催します。