1914年創業の蒟蒻製造メーカー、ナカキ食品株式会社は、レトルトご飯パック『ヘルシーライス』を完成させたことをご報告いたします。
レトルトご飯パック『ヘルシーライス』
ナカキ食品は、日本の伝統食品である蒟蒻を海外の人々に食べてもらえるように蒟蒻のもつ欠点(臭い匂い、水っぽい、味染みが悪い)を克服して着実に海外に成果を伸ばしてきました。そしてこの蒟蒻ライスをベースにして白米とのコラボでレトルトご飯パックを海外向けに作りました。
日本人はある意味、米に対する考えは独特で、米単体が主食となり、旨味があってモチモチ食感があるものが好まれますが、海外から見れば一般的ではありません。
世界の米の需要からするとジャポニカ米は全体の20%にしかすぎず、インディカ米が主流になっており、他国では米は料理具材の一つとしか見られていないのが現状です。
そこでナカキ食品は、インディカ米の性質を持っていて、糖質・カロリー50%以上カットのパラパラになる蒟蒻のヘルシーライスを世界中に売り出そうと考えました。
企業名 : ナカキ食品株式会社
HP : https://www.nakakifood.com
Instagram: https://www.instagram.com/healthy_food130/
商品化への難しさ
今回の製品は糖質・カロリーを50%以上カットしたレトルトのご飯パックです。製法として米状のコンニャクにお米と水を加えて包装し、加熱する時にお米が煮上がるイメージで炊き上がります。ナカキ食品が開発したナカキライスは水が出ない特徴をもっておりますが、お米が煮え上がる時の水を吸収するエネルギーがコンニャクの水を保持するエネルギーより大きいため、ご飯がベタつきます。
この水を加減すると袋の上部の米が生煮えで硬く仕上がります。
これをどうやって均一化させるかが難しかったです。
種を明かせば簡単なことですが、コンニャクの水を保持する力を強めて、またご飯が炊けるときの周囲から水を引く力が小さい品種の米を探すことで解決しましたが、5年もの歳月を要しました。
次に包装形態ですが、一般のレンジパックの容器ではそのまま食べるご飯としての先入観が強すぎると思い、写真のような袋に入れました。
ナカキ食品は日本より海外での販売を優先するため、調理する時の具材として使われやすい形態が良いと考え、中身のパラパラ感が見えた方が良いと結論付けて単袋の含気包装に拘りました。
空気が混入しますと、コンニャクの原材料に使用されている大豆の油脂分が酸化してしますので、賞味期限を7カ月間保つために、不活性ガス充填で防ぎました。
「Makuake」で試験販売!
お米が好きな日本人にとって、このヘルシーライスが受け入れられるかわからないので、情報を集めるため、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」で販売をしてみました。韓国でも人気が高いので、日本でも糖質オフ・ダイエット・健康に関心がある方が多いと予測していましたが、予想通り多くの方からご注文をいただき、目標金額の47倍に達しました。
製造方法も完全に確立していませんでしたが、試行錯誤しながら製品を造り、製造のライン化を検討する研究材料にいたしました。
やっとの思いで、大量生産できる製造ラインの完成に漕ぎ着けるに至りました。
「Makuake」URL: https://www.makuake.com/project/nakakifood4/