昭和44年から営業しているシャロン甘洋堂の代表商品「銘菓シャロン」はこの度、モンドセレクション2023の各カテゴリーにおける最高峰のランクとされる「Prize of the Jury」を受賞いたしました。世界87カ国1,020品の中から唯一の品として選ばれたもので、食品部門で日本企業の同賞受賞は3回目、青森県内企業の商品が受賞するのは初めてです。
コーヒーの風味と甘さの絶妙な食感バランスを最適化し挑む
シャロン甘洋堂は昭和44年から和洋菓子の製造販売を行っており、創業者の石黒 洋三は「地元の方に生クリームの入ったケーキ(洋菓子)を手軽に親しんでもらいたい」という思いで、コーヒークリームをふわふわのカステラ生地で包み上げ、口に入れやすい半月型の銘菓シャロンを作りました。「一生一品」、つまり「一生のうち一品、皆さまに愛されて名を残すような銘菓を作ろう」と心に決めて銘菓シャロンを作る父の姿を見続け、今は二代目として製造を担当する石黒 和彦代表取締役は、「創業当初に父が作り始めてから50年以上、味わいを磨き続けてきたお菓子が世界一になり、望外の喜びです」と話しています。
モンドセレクション2023の審査では、「上品な風味のコーヒークリームが詰まった素晴らしいミニケーキ」と評され、「(味わいのバランスが大変良く)コーヒーの風味と、強過ぎない甘さが絶妙で、完璧に均整が取れている」と講評されました。
「スポンジ生地の食感やコーヒークリームのなめらかさと、複雑かつ洗練された繊細な印象が舌に残る」など後味についても好意的なコメントが示されました。
中小企業を鼓舞する世界的な「絶対評価」
銘菓シャロンが産声を上げた創業当初、地方にはまだ冷蔵設備が広く普及しておらず、珍しい味わいと食感の「生クリーム」を用いた銘菓シャロンはじわじわと人気が広がり、日頃のお使いに、手土産にとお買い上げくださる方が増えました。昭和59年(1984年)の第20回全国菓子大博覧会で内閣総理大臣賞に輝き、青森県で開かれた冬季国体にご隣席された三笠宮 寛仁殿下にも度々お買い上げいただくなど、年々、知名度も高まりました。
※三笠宮 寛仁殿下の「寛」は「旧字体の寛」が正式表記
2006年に経営を引き継いだ石黒代表取締役は、より商品力を高めるためにモンドセレクションへの挑戦を始めました。
2016年、初申請した黒石シューロールは銀賞、翌年に満を持して申請した銘菓シャロンは金賞を受賞しました。その後も、改良・改善を重ねたことで、2019年から2023年まで最高金賞を5年連続で受賞し、この2023年には食品部門審査の頂点となる唯一の「審査員特別賞」に輝いたのです。
モンドセレクションへの挑戦を続ける意味について石黒代表取締役は、会社規模や小売価格、売上高などが関与しない「絶対評価」であることを挙げます。
「メジャーやマイナーといった知名度に関わらず、一生懸命作った商品の品質そのものを公平に、総合的に審査していただけるので、私たちのような地方で頑張っている中小企業にとって、その評価は大変ありがたく、勇気をいただけます」と、話します。
これまでの8年にわたる品質評価を真摯に受け入れ、自らも製造の現場に立ち、社員たちとともに作り続ける一方、販売する店頭にも立ち、お客様からのひとつひとつの声に励まされ、ご指摘に応え続けてきたことで今日の受賞があります。
「商品に妥協せず、品質を検証し、進化し続けたい」。そんな思いで、日々、お菓子を作り続けています。
お菓子を通して、地元「青森」を世界にアピール
モンドセレクションでは味覚のほかに、「衛生」「原材料」「消費者への情報提供」等の各項目の点数を加算した総合得点によって賞が授与されるだけに、外箱を飾るリボンに「青森県型のタグ」を付けて「地元・青森」の情報を添えたことも評価に繋がりました。石黒代表取締役は7月18日、青森県庁を訪問し、宮下 宗一郎青森県知事にモンドセレクション審査員特別賞を受賞したことを報告しました。
石黒代表取締役が「青森で50年以上作り続けているお菓子が世界で美味しさを認められました」と報告すると、宮下県知事は「大きな賞を受賞され、おめでとうございます。
これからも多くの人に愛されるお菓子を作り続けてください」と激励の言葉を述べられました。
銘菓シャロン
商品名 : 銘菓シャロン賞味期限 : 要冷凍(-18℃以下)30日
要冷蔵(7℃以下)4日※製造日を含む
内容量 : 8個入り
価格 : 2,350円(税込)
公式通販サイト: https://shop.syaron.com/