トーイツの「分娩監視システム emona」が2023年度グッドデザイン賞を受賞

トーイツ株式会社の「分娩監視システム emona(エモナ)」が、このたび2023年度グッドデザイン賞を受賞しました。時代のニーズや様々な使用シーンに合わせて最適にデザインされている点と、60年にわたり同分野において真摯に改善・改良を積み重ねてきた会社の姿勢を評価されました。

分娩監視システム emona(エモナ) とは?

製品概要:
胎児の心拍数と母体の陣痛強度を計測し、胎児の健康状態を病室や分娩室で監視する「分娩監視装置」。
複数台の分娩監視装置のデータをネットワーク経由でナースステーション等のPCやタブレットで監視できるシステム「セントラルモニタ」。
個々に開発・改良を重ねてきたが、社会環境に順応できよう包括的な「分娩監視システム」として、遠隔医療などに対応した新たな構成のシステムを提供する。

製品特徴:
・社会環境の変化に順応できるよう分娩監視装置とセントラルモニタとを合わせた分娩監視システムとしてデザイン
・軽量ながら大画面・大容量バッテリ/メモリ搭載の分娩監視装置 emona CTGとクラウド・マルチデバイス対応セントラルモニタ emona CENTRAL
・救急搬送・災害現場・過疎地域・人手不足など過酷な環境においても遠隔監視を実現し、経済的・時間的負担を軽減

プロデューサー:トーイツ株式会社 研究開発部 内田史景
ディレクター :トーイツ株式会社 研究開発部 西山博久、川畑一也
デザイナー  :株式会社ホロンクリエイト 徳村篤志、佐藤愛子

「グッドデザインデザイン賞」審査委員による評価コメント

胎児の健康状態をモニタリングする分娩監視システムである。
特に高く評価されたのは、(SDGs等の)時代のニーズや様々な使用シーンに合わせて最適にデザインされている点だけでなく、60年にわたり同分野において真摯に改善・改良を積み重ねてきた会社の姿勢である。
人の命に関わる医療機器分野に限った話ではもちろんないが、デザインを磨き込んでいくことに終わりはなく、時代や社会の変化とともに根気よく向き合っていくのだというその姿勢は、デザインのお手本としたいだけでなく、どこか本製品と向き合うものを敬虔な気持ちにさせるものでもある。
今後も更なるデザインへの取り組みを期待したい。

グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ:
https://www.g-mark.org/gallery/winners/14956

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