芝浦工業大学らが革新的なウェアラブル温熱制御デバイスの特許取得 - 新たな快適生活の可能性を切り開く

芝浦工業大学と東京工業大学の研究チームは、衣服内に液体を循環させることで体温を調節する、小型で静音のウェアラブル温熱制御デバイスを開発しました。このデバイスは、流体検知機能を内蔵しており、ファッション、医学療法、VRなど多岐にわたる分野での活用が期待されます。

ウェアラブル温熱制御デバイスの革新

このウェアラブルデバイスは、電気流体力学(EHD)ポンプ技術を応用し、衣服に組み込まれたチューブを通して液体を循環させることで、体温調節を行います。デバイスは特に、従来の大型で騒音が大きい装置の課題を解決するために設計されており、小型化と静音化を実現しています。また、自己感知機能により、液体の流量をリアルタイムでモニタリングし、最適な温熱制御を可能にします。

多岐にわたる活用可能性

このウェアラブル温熱制御デバイスは、ファッション業界での新しいトレンドの創出、医学療法での患者の快適性の向上、VR体験時の気温フィードバックの実現など、幅広い分野での活用が期待されています。特に、仮想空間での温度変化を体感できることは、VR技術の没入感を一層高めることに貢献すると見られています。

芝浦工業大学と東京工業大学の研究チームによるこの革新的なウェアラブル温熱制御デバイスは、人々の生活をより快適にする新たな技術として注目されています。小型化と静音化を実現したこのデバイスは、今後の発展が期待される分野で広く応用されることでしょう。

商品概要

・開発者: 芝浦工業大学大学院理工学研究科 桑島悠氏、工学部細矢直基教授、東京工業大学工学院機械系 前田真吾教授
・開発成果: 小型で静音のウェアラブル温熱制御デバイス
・特許取得日: 2024年1月26日
・論文掲載誌: 「ACS Applied Materials & Interfaces」
・特徴: 自己感知システムによる流量モニタリング、最大3℃の温度調節可能、直感的なスマートフォンインターフェース


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