VRとZoom、どちらが英語学習に効果的? - バイリンガル サイエンス研究所の実験から見えた結果とは

「Immerse(イマース)」というVRプログラムを用いた英語学習と、「Zoom」を利用した英語学習の効果を比較的中央大学の斎藤裕紀恵教授と共同で実施したワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所。それぞれの英語学習方法が子どもたちのリスニング力や学習への態度に与える影響を明らかにしました。

Immerse(イマース)とZoomによる英語学習の比較

参照URL:https://bilingualscience.com/introduction/2024082701/

VRとZoomを用いた英語学習の比較

IBSが今回行った研究では、Immerse(イマース)とZoomを用いた英語学習の効果を比較しました。対象は英語力と年齢に基づいて選定された日本の小学6年生18人で、8週間の調査期間の中で、利用する学習ツールと指導者の指導経験によってグループ分けを行い、各グループのリスニング力の向上具合や学習への態度の違いを調査しました。
この調査から、Zoom学習環境を利用した場合の方がより高い学習効果が見られ、フォローアップサーベイもZoom学習環境を利用した学習体験をより高く評価しました。

仮説と実際の結果の違い

これまでは没入感が外国語学習に有効とされていましたが、本調査では没入型のVRプログラムが学習者に必ずしも役立つとは限らないことが示されました。これは、VR群が提供する仮想環境に適応するための余計な労力が、学習そのものから注意力をそらす可能性があるからと考えられます。

まとめ

今回の調査では、没入型のVR学習環境と非没入型のZoom学習環境の間でリスニング力の向上具合に顕著な違いは見られませんでした。しかし、Zoom学習環境を利用した学習体験の方が全体的に評価が高く、持続的な学習に寄与する可能性が指摘されました。

関連リンク

ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所公式ウェブページ: https://bilingualscience.com/
ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所公式Twitter: https://x.com/WF_IBS

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