ユネスコ無形文化遺産登録の手漉き和紙を使った鳥獣戯画絵巻、京都で初公開

わしのねりプロジェクトが、日本の手漉き和紙技術がユネスコ無形文化遺産登録から10周年を迎えるのを記念し、鳥獣戯画を模した手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画~手漉き和紙ができるまで~』を制作し、展示会を開催することを発表しました。

概要

巻物名:手漉き和紙絵巻『鳥獣戯画~手漉き和紙ができるまで~』
サイズ:約11.5m(巻物完成時に正確な数字が出ます)
素材:ユネスコ無形文化遺産登録 石州半紙、本美濃紙、細川紙
形状:巻物
制作状況:2024年11月30日~12月2日 展示
展示会開催日時:11月30日(土)~12月2日(月)午前11時~16時(最終日は15時まで)
展示会開催場所:京都建築専門学校「葭屋町(よしやまち)校舎」 〒602-8139 京都府京都市上京区葭屋町通下立売下る丸屋町260
主催:わしのねりプロジェクト(企画屋かざあな)
公式サイト:https://www.kazaana.net/tesukiwashi-chojujinbutsugiga/

絵巻の制作背景と内容

本美濃紙(岐阜県美濃市)、石州半紙(島根県浜田市)、細川紙(埼玉県小川町、東秩父村)のユネスコ無形文化遺産登録の三紙を使用し、11mを超える巻物として制作された絵巻は、手漉き和紙の原料となる楮やトロロアオイの栽培から紙漉きの工程、流通までのイメージを描いています。国宝『鳥獣人物戯画』が伝わる京都栂尾山高山寺から許諾を得て、展示会開催後は同寺に奉納される予定です。

展示会の特色

展示会では、手描きの墨絵を三紙に印刷したものを併せて展示し、和紙への興味と理解を深める機会も提供します。また、和紙に触れるワークショップやオリジナル和紙雑貨の販売も予定されています。会場は、1921年に建築され、2000年に改修された伝統的な京町家で、特別に学校法人京都建築学園京都建築専門学校が提供しています。

まとめ

わしのねりプロジェクトが運営する企画屋「かざあな」は、地域の文化や伝統を次の世代につなげるための応援を進めています。この鳥獣戯画を模した手漉き和紙の絵巻制作と展示会は、その一環として、和紙の魅力と重要性を伝える新たな試みとなります。
https://www.kazaana.net/tesukiwashi-chojujinbutsugiga/

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