松下モータースが、中小企業支援のための「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」の一環として、公式アンバサダーである田村淳さんとの対談を実現しました。
1. 松下モータース――“売る”より“信頼”を積み重ねる車屋
静岡県掛川市に本拠を構える松下モータース。私がまず驚いたのは、その規模感です。1拠点で新車・中古車あわせて1200台を展示し、年間5,000台を販売。地方の一企業が、なぜここまで成長できたのか?
その答えは、単なる「車の販売店」ではなく、“信頼の積み重ね”を徹底した企業姿勢にありました。
2. 3代目社長が切り拓いた「ネット×車販売」の新常識
歴史の転換点は“Web集客”
松下モータースの松下佳正社長は、もともと車に興味がなかったそうです。「自分はプログラマー志望で、大学でもITを学んでいました」と語る松下氏。
しかし、家業にWebサイトがなかったことから自ら制作。
SEO(検索エンジン最適化)を駆使したWeb集客が功を奏し、
2005年には3億円だった売上が、今や100億円超に。
この成長は、地方の車屋が“ネットの波”をどう活かすかの好例です。
「成約の6~7割が電話とインターネット経由。1日10万PV超のアクセスがあるんです」(松下社長)
変化を恐れず、時代に合わせて柔軟に
「3代目が会社を潰す」と揶揄されがちな中、松下モータースは**“変化を恐れず、時代に合わせて進化”**してきました。
ネット販売の強化だけでなく、国産全メーカーを網羅し、
“どんなお客様にも最適な1台”を提案できる体制を整えています。
3. 「売って終わり」じゃない。顧客満足がリピートを生む仕組み
品質と価格への徹底したこだわり
私が注目したのは、中古車の品質管理。全車に第三者機関の鑑定書を付け、
「ドア1枚の再塗装でも、将来色ムラが出るなら売らない」との徹底ぶり。
“5年後、10年後も『ここで買ってよかった』と思ってもらう”
この理念が、リピーターや紹介客の増加につながっています。
社員のやりがいと定着率の高さ
また、営業・整備士の離職率が過去3年間ゼロというのも驚き。「お客様に強引な営業をしない」「担当営業が明確」「リピート客には担当者を評価」
こうした仕組みが、社員のモチベーションと顧客満足を両立させています。
4. “紹介の連鎖”が生む信頼の輪
松下モータースでは、紹介で来店したお客様と紹介者の双方にQUOカードを贈呈。「世間話で紹介してくれた方にも、強引にQUOカードを送っています(笑)」と松下社長。
この“紹介の連鎖”は、本当に満足した人が次の顧客を呼ぶという、理想的な循環です。
5. 圧倒的コスパの理由――地方立地と分業制
土地代を価格に転嫁しない
「1台あたりの駐車場代は月300円程度」と松下社長。都市部では考えられないコスト構造が、価格の安さに直結しています。
少数精鋭の分業制
販売・整備・事務など、社員の個性を活かした分業制を導入。販売担当は販売に集中でき、月80台以上売る社員も。
この効率化が、高品質・低価格の両立を可能にしています。
6. 「ネットで車を買う」時代の安心感
「車は高い買い物。納車されない、トラブルが多い…」そんな不安を払拭するため、徹底した説明・誠実な対応を心がけているとのこと。
私自身も、松下モータースのWebサイト(https://www.ecar.co.jp/)を見て、
展示台数の多さや詳細な写真・情報量に“安心感”を覚えました。
7. 100億円企業のこれから――「お客様の笑顔」が原動力
「売上を追いかけてきたわけではなく、お客様に“買ってよかった”と思ってもらうことだけを考えてきた」松下社長のこの言葉が、松下モータースの本質を物語っています。
“本気で顧客に寄り添う”ことが、結果として大きな成長につながる
――この事実は、どんな業種にも通じる普遍的なヒントではないでしょうか。
8. 松下モータースを利用するには?
- 店舗所在地:静岡県掛川市菊浜59-1
- Webサイト:https://www.ecar.co.jp/
- 展示車両は常時1200台以上。遠方の方も、Webで詳細確認&電話・メールで商談可能。
- 購入後のメンテナンスも自社完結。アフターサービスも安心。
まとめ:松下モータースは「信頼で選ぶ」時代の車屋
車選びに迷ったら、“信頼できるお店かどうか”を基準にしてみてください。松下モータースは、「売る」より「信頼を積み重ねる」ことを大切にする車屋。
ネット時代の今こそ、こうした企業が選ばれる理由がよく分かります。