「文化財防災・救援プロジェクト2025」クラウドファンディングが目標額の153%を達成

文化財防災センターと文化財活用センターが開催したクラウドファンディング、「地域の宝をみんなで守る|文化財防災・救援プロジェクト2025」が目標の500万円を大幅に上回る762.6万円を集めました。

プロジェクトの実施とその成果

このクラウドファンディングは、2025年3月11日から6月9日の間に実施され、
「被災文化財救援活動の初動対応」を目的としていました。
想定を超える寄付に感謝の気持ちを示し、と感謝のメッセージを発表しました。
プロジェクトのウェブサイトはこちらへ https://readyfor.jp/projects/bunbou2025

なぜこのプロジェクトが必要だったのか

日本は自然災害が多発する国で、これらの災害は地域の文化財に深刻な影響を及ぼします。人命の救助やインフラ復旧が優先される災害時に、地域のアイデンティティとも言える文化財を救うことが必要です。そのためには国や地方自治体の予算措置を待たずとも、迅速に文化財救援活動に取り組める資金が必要でした。そこで文化財防災センターはこの度クラウドファンディングを通じて寄付を募りました。

クラウドファンディングの詳細

基本情報
名称:地域の宝をみんなで守る|文化財防災・救援プロジェクト2025
寄付金の使途:被災文化遺産の救援の初動対応費用(文化財防災救援基金への繰り入れ)
募集期間:2025年3月11日(火)~2025年6月9日(月)
目標金額:5,000,000円
寄付募集方法:クラウドファンディングサービス READYFORのウェブサイト https://readyfor.jp/projects/bunbou2025
※現在は募集は終了しています

中で利用された寄付の使途

今後、寄付はすべて被災文化財の救援にかかる初動対応に使われます。2025年10月までに寄付受入証明書および返礼品の発送を行う予定です。

文化財防災センター及び文化財活用センターについて

文化財防災センター(https://ch-drm.nich.go.jp/)は、各種災害から文化財を守り、災害発生時に多くの組織や専門家の協力で迅速かつ効果的な救援・支援を行うナショナルセンターとして機能しています。一方、文化財活用センター(https://cpcp.nich.go.jp/)は「すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、文化財に親しむ機会を増やすための活動を行っています。

クラウドファンディングの成功を通じて

今回のクラウドファンディングの成功は、文化財の保護に対する公の理解と支持の表れであり、これからの活動に大きな力を与えてくれることでしょう。今後も、被災地域の文化財救援活動を続けていくために、皆様の引き続きのご支援をお願いいたします。

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