瑞穂町が、株式会社ジョイフル本田、株式会社IHI、及び日本航空株式会社と共同で、廃食用油を原料とした持続可能な航空燃料の製造及び活用に取り組むことが発表されました。
連携協定の締結とその内容
これら4者は、温室効果ガス排出量の削減に向けて、家庭から出る廃食用油を再利用し、SAF(Sustainable Aviation Fuel)等に製造、用途利用するための「廃食用油を原料とした持続可能な航空燃料製造及び活用の推進に関する連携協定」を締結しました。これは自治体と民間企業との協働での取組の多摩地区で初の試みとなります。SAFとはSustainable Aviation Fuelの略で、「持続可能な航空燃料」と訳され、温室効果ガスの排出量の大幅な削減が期待されます。
協定の内容では、SAF化の一連の仕組みの構築及び社会実装、町民への広報及び普及啓発、SAF化した燃料の活用方法、そして家庭で発生する廃食用油の回収BOXの設置に関する事項等が取り決められています。
廃食用油回収からSAF製造、活用までのフロー
町内の家庭から回収された廃食用油を原料としてSAFを製造し、活用することで、CO2の排出を削減することが目的とされています。具体的な活用場面としては、JALの飛行機の燃料として、またIHI瑞穂工場で行われる航空エンジンの運転試験で利用され、コミュニティのCO2削減に大きく役立てられます。また、ジョイフル本田瑞穂店の店頭に廃食用油の回収ボックスが設置されることにより、町の脱炭素化に向けて、一部始終に伴う財政負担も最小限にとどまることが見込まれます。