
株式会社SAFELYは、AIを活用して社員が自らデザインしたオリジナルマイボトルを配布する実証実験を行い、マイボトル利用率の向上と「義務感のエコ」から「楽しむエコ」への転換の可能性を発表しました。
概要
株式会社SAFELYは、全国の男女を対象とした「マイボトル利用に関する実態調査」と、社内での「AIオリジナルマイボトル作成実証実験」の結果を発表しました。調査の結果、マイボトル普及の障壁となっている「洗うのが面倒」「重い」といった課題に対し、AIで作成したオリジナルデザインへの「愛着」が、持ち運びや手間に勝る強い動機となることが明らかになりました。この取り組みにより、社内のマイボトル利用率は50.0%から73.9%へと向上しました。
マイボトル利用率(全国調査):74.0%(「いつも使用している」41.6%、「たまに使用している」32.4%)
マイボトルを使用しない理由(全国調査):1位「洗うのが面倒」(43.6%)、2位「重い / かさばる」(31.3%)
SAFELY社内利用率(導入前):50.0%
SAFELY社内利用率(導入後):73.9%
利用率向上の主な理由(社内調査):自分で作ったデザインなので愛着がある(42.1%)、会社から配布されたので、せっかくだから使ってみようと思った(42.1%)
「SDGs疲れ」を乗り越える「楽しむエコ」への転換
近年、プラスチックごみ削減を目的としたマイボトルの利用が推奨されていますが、多くの組織が「SDGs疲れ」や「エコの形骸化」に直面しています。企業がトップダウンでエコ活動を推進しても、本質的な行動変容や文化の定着には至りにくいという課題があります。株式会社SAFELYは、この課題に対し、単なる「義務感のエコ」ではなく、「楽しさ」や「自己表現」を組み込むアプローチが重要であると考えました。
全国500人を対象とした調査では、マイボトル利用率が74.0%に達する一方で、利用しない理由の1位は「洗うのが面倒」(43.6%)、2位は「重い / かさばる」(31.3%)という結果でした。これらの「目先のストレス」が習慣化の壁となっていました。
AIで「自分だけの愛着」を生み出す実証実験
株式会社SAFELYでは、社内のマイボトル利用率が全国平均を下回る50.0%であったため、この課題解決に向けた独自のアプローチとして、生成AIを活用したオリジナルマイボトル制作プロジェクトを実施しました。自社キャラクターをモチーフに、デザイン経験の有無にかかわらず全社員がAIで「自分だけのオリジナルデザイン」を作成し、それをプリントしたマイボトルを配布しました。これは、以前実施したAIデザインTシャツ制作プロジェクトに続く取り組みです。
この「世界に一つだけのデザイン」という所有感や愛着が、持ち運びや手入れの手間を乗り越える強い動機となり、実証実験開始から3か月後には社内のマイボトル利用率が73.9%へと大幅に向上しました。利用率向上の理由として、「自分で作ったデザインなので愛着がある」という感情的価値が、「会社から配布された」というきっかけと同等の割合で挙げられました。
持続可能な社会実現に向けた新たなヒント
本プロジェクトは、マイボトル利用率の向上だけでなく、社員のエンゲージメント向上や、AIといった新しいテクノロジーに触れる機会の創出といった副次的な効果ももたらしました。株式会社SAFELYは、この結果を通じて、持続可能な社会の実現には、正論や義務感だけでなく、「楽しさ」や「自己表現」といった要素を組み込むことが不可欠であると提唱しています。今後も、テクノロジーとクリエイティビティを掛け合わせたサステナブルな取り組みを推進していく方針です。
まとめ
株式会社SAFELYは、AIを活用したオリジナルマイボトル制作プロジェクトを通じて、マイボトル利用における「洗うのが面倒」「重い」といった障壁を「デザインへの愛着」で乗り越えられることを実証しました。この「楽しむエコ」のアプローチは、持続可能な社会の実現に向けた新たな可能性を示唆しています。