日本古来の染料「ニホンアカネ」に肌の老化や炎症を抑える可能性

ニホンアカネに含まれる赤色色素成分が、肌のハリや潤いを保つコラーゲンやヒアルロン酸の分解酵素を阻害し、老化や炎症を抑制する可能性が明らかになりました。

ニホンアカネの機能性成分を解明

近畿大学薬学総合研究所およびアンチエイジングセンターの研究グループは、日本古来の植物染料であるニホンアカネの根から抽出したエキスに、皮膚のトラブルを防ぐ効果があることを突き止めました。研究には近畿大学大学院薬学研究科の学生も参画しており、一般社団法人日本アカネ再生機構との共同研究として進められました。この成果は、2026年6月24日に学術雑誌「Natural Products: Chemistry, Pharmacology and Nutrition」にてオンライン掲載されています。

研究概要:ニホンアカネの機能性成分に関する研究
掲載誌:Natural Products: Chemistry, Pharmacology and Nutrition
掲載日:2026年6月24日
詳細URL:https://www.npracademy.com/npcpn/articles?month=2026-06

肌トラブル改善への応用が期待されるメカニズム

研究グループは、ニホンアカネの根から抽出したエキスが、コラーゲンを分解する「コラゲナーゼ」とヒアルロン酸を分解する「ヒアルロニダーゼ」の両方の働きを阻害することを確認しました。これらの酵素は肌の弾力低下や炎症反応を促進するため、その阻害効果は皮膚の老化や炎症を抑えることにつながります。

分析の結果、この効果をもたらす活性寄与成分として8種類の化合物を特定しました。特に赤色色素である「プルプリン」と「ムンジスチン」に高い活性があることが判明しています。また、これらの成分は外来種であるセイヨウアカネやインドアカネの赤色色素「アリザリン」と比較しても、強い活性を示すことが確認されました。

※機能性染料素材として、肌トラブル改善につながる詳細な作用機序の解明や、その臨床的意義を評価するためには、今後さらなる研究が必要です。

まとめ

ニホンアカネの赤色色素には優れた抗老化・抗炎症作用があることが示唆されました。今後は、機能性染料素材や化粧品原料など、肌トラブル改善に役立つ素材としての実用化に向けた研究が期待されます。

関連リンク

https://www.npracademy.com/npcpn/articles?month=2026-06

https://act.kindai.ac.jp/projects/64b5ee7f8d14a6d29d3d18f8b884996d4df5ec08.html

https://www.kindai.ac.jp/meikan/823-morikawa-toshio.html

https://www.kindai.ac.jp/meikan/819-kakutani-kouji.html

https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/prti/

https://www.kindai.ac.jp/antiaging/

https://act.kindai.ac.jp/

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