
スマートリング「SOXAI RING」が、竹田綜合病院における術後患者の経過観察の実証実験に導入されます。竹田健康財団とNTTドコモビジネスは、患者の負担を抑えつつ回復プロセスを可視化する新たな医療支援の可能性を検証します。
実証実験の背景と目的
地域社会の高齢化に伴い、術後や慢性疾患患者の在宅期間が長期化する中、医療機関ではデータに基づいた術後回復プロセスの可視化と、個別最適化された患者支援が求められています。しかし、従来のウェアラブルデバイスは充電や操作の負担が継続利用の障壁となる課題がありました。本実証では、指から自然に生体データを取得できるスマートリングを活用し、患者の負担を最小限に抑えた経過観察手法の有用性を検証します。
実証実験の概要
竹田健康財団が運営する竹田綜合病院を舞台に、スマートリングから得られる生体データとダッシュボードでの一元管理を組み合わせ、術後回復状況の把握や医療従事者の判断サポート、退院後のフォローアップへの活用可能性を探ります。
事業期間:2026年9月1日〜2027年3月31日
実施場所:竹田綜合病院
対象者:術後患者30名程度
実施内容:術後患者の経過観察としてスマートリングから生体データを継続取得、ダッシュボードを用いた回復プロセスの可視化、医療従事者への参考情報提供、退院後フォローへの活用検証
使用デバイス「SOXAI RING 1.1」の特長
本実証で使用する「SOXAI RING 1.1」は、歩数、活動量、睡眠、心拍数といった各種データを継続的に取得し、状態変化をグラフで可視化します。最大9日間の連続使用が可能で充電の負担を軽減できるほか、利用者はアプリで、管理者はダッシュボードでデータをそれぞれ確認・管理できます。※1:バイタルパラメーターとは、心拍数、心拍変動、血中酸素レベル(SpO2)、体表面温度、活動量などの各種数値データのことです。※2:低侵襲医療とは、医療行為によって生じる身体への損傷やダメージ(侵襲)をできる限り抑えた治療法です。
役割と今後の展開
竹田健康財団は、患者への提供やデータ収集・分析、心臓血管手術の影響や低侵襲医療の定量評価、運用方法の検討を担います。NTTドコモビジネスは「SOXAI RING」の提供と活用支援、事業性評価を行います。両者は本実証の知見をもとに、新たなデジタルサービスの創出や、学術的な評価・発表を通じた他医療機関への展開可能性を検討していきます。