デジタル教科書活用が中学生の英語成績向上に寄与 ― つくば市と東北大学などの研究で明らかに

つくば市教育委員会、東北大学、東京書籍株式会社、および株式会社Lentranceは、家庭学習においてデジタル教科書を積極的に活用するグループが、音読課題や定期テストで高い成績を収めることを発見しました。

調査概要

  • 対象校: つくば市内の公立中学校
  • 学年: 中学校1年生
  • 教科: 英語
  • 人数: 62名
  • 期間: 2021年10月~2022年2月
  • 時間帯: 平日の8:00~16:00を除いた家庭学習時(休日、長期休み中は全日含む)
  • データ件数: 6,982件

研究概要と成果

この共同研究では、中学校英語の家庭学習時におけるデジタル教科書の操作ログを分析し、学習者の操作傾向を4つのクラスタに分類しました。操作ログの各指標が中程度以上のグループは、音読課題や定期テストで良好な成績を収めることが明らかになりました。これは、デジタル教科書を積極的に活用することが英語学習における成績向上に繋がる可能性を示唆しています。

今後の研究方向性

この結果を踏まえ、研究チームはデジタル教科書の効果的な活用方法についてさらなる研究を進める予定です。特に、視聴時間を伴うような課題設定や教師による効果的な働きかけ方法など、学習成果を最大化するための戦略が研究の焦点となります。

まとめ

つくば市、東北大学、東京書籍、Lentranceによる共同研究は、デジタル教科書の積極的な活用が中学生の英語学習成果に有益であることを示しました。今後の研究により、デジタル教育のさらなる可能性が拓かれることが期待されます。
この研究は、家庭学習におけるデジタル教科書の積極的な活用が、中学生の英語学習成果向上に寄与する可能性を示唆しています。今後の教育現場では、デジタルツールの効果的な活用がさらに重要となるでしょう。

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