
メディア「wizoo」が、動物園・水族館の来園・来館経験者を対象に社会的価値に関する意識調査を実施し、施設への期待と実際の体験のギャップを明らかにしました。
調査の背景と目的
動物園・水族館は、生きものの展示にとどまらず、種の保存や調査・研究、環境教育を通じて自然と社会をつなぐ役割を担っています。しかし、こうした取り組みが生活者にどう認識されているかは十分に可視化されていません。そこでwizooは、生活者が施設に抱く社会的役割への期待や体験価値、企業による保全支援への捉え方を明らかにするため、本調査を実施しました。
調査結果の概要
調査概要:動物園・水族館の社会的価値に関する生活者意識調査
調査期間:2026年6月18日〜7月1日
調査対象:動物園・水族館の来園・来館経験者
サンプル数:453名(男性200名/女性253名)
調査手法:インターネット調査
施設への保全期待と体験のギャップ
動物園・水族館が保全の役割を担うことを期待する人は73.1%にのぼりました。一方で、施設内の保全に関する展示を「積極的に見た」と回答した人は17.4%にとどまっています。保全について「もっと知りたい」と回答した人は62.7%に達しており、関心はあるものの施設内での展示体験に十分つながっていない現状が浮き彫りとなりました。
専門用語の認知と価値観への共感
「アニマルウェルフェア(動物福祉)」という言葉の認知度は23.8%ですが、動物福祉に配慮した施設に「行きたい」と回答した人は66.7%に達しました。専門用語の認知度に関わらず、背景にある考え方や価値観には多くの生活者が共感していることがわかります。
求められる体験と企業支援のあり方
今後充実させてほしい体験として、「飼育員・研究者によるライブ解説」(35.5%)、「保全活動・研究を詳しく伝える展示」(31.1%)が上位を占めました。また、企業による保全支援については76.2%が「必要」と回答しました。支援への好意を高める条件として「具体的な活動内容の提示」(53.0%)、「金額や使途の透明性」(38.9%)、「継続的な支援」(38.2%)が重要視されています。
まとめ
本調査により、生活者は動物園・水族館に対し、展示の場だけでなく保全や研究について知り、自然との関係を考える場としての役割を期待していることが分かりました。今後は「語り、届ける」コミュニケーションを通じて、保全への関心を理解や参加へつなげていくことが重要となります。