
日本のデータセンター自動化市場は、AIインフラへの投資拡大や政府主導のデジタルトランスフォーメーション(DX)を背景に、2035年に向けて大幅な成長が見込まれています。
市場概況
SDKI Analyticsによる調査によると、日本のデータセンター自動化市場は2025年に約27億米ドル規模となり、予測期間を通じて年平均成長率(CAGR)約8.36%で推移し、2035年には約77億米ドルに達すると予測されています。ハイパースケールデータセンターへの投資や、公共部門におけるクラウド移行といったDX施策が、市場成長の主要なエンジンとなっています。
市場調査レポート詳細:https://www.sdki.jp/reports/japan-data-center-automation-market/590642365
調査実施日:2026年6月4日
調査対象企業:510社
成長を牽引する市場動向
AIおよびハイパースケールコンピューティングの拡大に伴い、運用事業者は効率化と稼働時間最大化のために自動化オーケストレーションや予知保全、インテリジェントな冷却システムを導入しています。特に2025年3月に発表されたSoftBankとOpenAIによる大阪のAIデータセンター構築計画などは、長期的な自動化需要を後押しする事例です。
また、政府のDX施策も自動化技術に好影響を与えています。デジタル庁が推進する政府職員の生成AI利用プロジェクトなどにより、拡張性と自動化を備えたデータセンター運用へのニーズが急速に高まっています。
主要企業の取り組み
国内の主要企業は、AI対応インフラの高度化と自動化を並行して進めています。NTTは2026年4月、AIワークロードに最適化したインフラ「AIOWN」の拡張を発表しました。同インフラには、リソースの自動割り当てや最適化された冷却管理が含まれています。
KDDIは2025年2月25日に「Telehouse Tokyo Shibuya」内でのAIデータセンター向け技術検証環境の構築を発表しました。センサーを活用した液冷サーバーの監視や、液漏れ検知と連動した自動安全装置の導入など、データに基づく運用最適化を推進しています。
市場セグメンテーション
市場はデータセンタータイプ、産業分野、構成要素ごとに分析されています。
データセンタータイプ別では、クラウド導入の拡大を背景に「クラウドベース」が45%を超えるシェアを獲得し市場を主導する見通しです。産業分野別では、膨大なトラフィックを管理する「IT・通信」分野が2035年までに35%以上のシェアを占めると予測されています。構成要素別では、ソフトウェア主導の自動化プラットフォームや予測分析ソリューションを含む「ソリューション」セグメントが主要な地位を維持します。
まとめ
日本のデータセンター自動化市場は、AIとクラウドの普及、政府のDX推進を追い風に堅調な成長が見込まれます。今後も効率的なリソース管理と運用レジリエンスの確保に向けた自動化技術への投資が続く見通しです。
関連リンク
https://www.sdki.jp/reports/data-center-infrastructure-management-market/62380
https://www.sdki.jp/reports/infrastructure-automation-market/107205
https://www.sdki.jp/reports/ai-data-center-infrastructure-market/590642341
https://www.sdki.jp/reports/data-center-automation-market/81281