
一般社団法人 日本損害保険協会が、会員会社の「顧客本位の業務運営の徹底」および「健全な競争環境の実現」に向けた取組みのフォローアップ結果を公表しました。
概要
一般社団法人 日本損害保険協会は、お客さま・社会からの信頼回復に向けた取組みの一環として、2023年より各種ガイドライン等の策定・改定を進め、会員会社によるそれらを踏まえた取組みを推進しています。この度、2026年5月に実施した第4回目となるフォローアップの結果を公表し、業界全体の取組みレベルの底上げを図ることを目的としています。
フォローアップ結果概要:
ガイドライン等を踏まえた社内方針・ルールの整備および実効性ある取組みの進捗状況:
損害保険会社による便宜供与適正化ガイドライン(2026年3月改定):社内ルール等整備(体制整備)は77%(24/31社)、監査の実施体制(個社取組み状況)は86%(24/28社)が実施完了しました。新たに設けた監査の実施状況は58%(14/24社)、通報窓口の周知は87%(27/31社)でした。
損害保険会社からの出向者派遣に係るガイドライン(2025年9月改定):統括部門の設置は95%(21/22社)、社内ルール等の整備は86%(19/22社)が完了しました。情報漏えいの防止は95%(20/21社)、社内ルール等の遵守は79%(15/19社)でした。
社内方針・ルールに沿った実効性のある取組みの進捗および現場での課題の把握状況:
政策保有株式に係るガイドライン(2025年9月改定):社内ルール等整備は100%(14/14社)、社内ルール等遵守は79%(11/14社)でした。適切で規律ある行動(課題把握と改善)は100%(14/14社)です。
企業向け「リスクマネジメントと損害保険」(2024年7月作成):企業のリスクマネジメント力向上(個社取組み状況)は85%(17/20社)、同(実効性の確保)は94%(16/17社)でした。
損害保険会社の独占禁止法遵守のための指針/保険契約引受にかかる独占禁止法上の留意点(2026年1月改定/2024年3月策定):独占禁止法遵守状況の確認(実効性の確保)は97%(30/31社)、同(課題把握と改善)は94%(29/31社)でした。
損害保険の保険金支払いに関するガイドライン(2023年11月改定):入庫紹介および自動車修理工場に対する損害調査の適切性確保/不正請求の排除(課題把握と改善)は100%(16/16社)でした。
フォローアップアンケート実施概要
実施期間:2026年4月20日~2026年5月7日
調査対象会社:会員会社31社
目的および着眼点:
(1)「顧客本位の業務運営」および「健全な競争環境の実現」の観点で実効性のある取組みが行われているかを、次の点に着目して検証すること。
・業界で実施した取組みを踏まえ、会員各社の規模・特性に応じた適切(必要十分)な取組みが行われているか
・業界で実施した取組みが現場に浸透し、お客さまに対するものも含め効果が表れているか
・取組みが一時的なものでなく、今後も現場で意識され続けるものとして実施されているか
(2)フォローアップを通じて把握した取組み事例を会員各社で共有し、業界全体の取組みレベルの底上げを図ること。
(3)取組みの進捗を適時適切にお客さまおよび社会に発信していくこと。
※本資料は、日銀記者クラブに同時に配布しております。
まとめ
一般社団法人 日本損害保険協会は、会員各社の業務運営における「顧客本位」と「健全な競争環境」の実現に向け、定期的なフォローアップと結果公表を通じて、業界全体の取組みレベルの向上に努めています。今回公表された結果は、各ガイドラインに沿った会員会社の具体的な取組み状況と進捗を示しています。
関連リンク
https://www.sonpo.or.jp/news/release/2026/pdf/20260603_01.pdf